ありがとうってなんだろう

*「ありがとう」ってなんだろう、とこの前ずうっと考え続けていました。「ありがとう」って、どんな気持ちのことだろう。子供に「ありがとうってどういうこと?」と聞かれたとき、ぼくならなんて説明するだろう。「きみがさむくてふるえているとき、毛布をかけてくれる人に思うことだよ」なんてのは、今思いついたやつ。

ことばって、箱だよなぁといつも思う。「だいすき」という箱に、いろんな思いを詰め込める。恋心でも愛情でも、なんなら感謝だって、嫌味でも詰め込めちゃうわけだ。「ありがとう」という箱にだって、同じことが言える。アマゾンのダンボールに詰め込んでしまえば、中身はアマゾンからの荷物になるんだ。でもふしぎなのは、「ありがとう」と思えば思うほど「ありがとう」って言いたくなっちゃうこと。

ありがとうって一番おもうときは、ありがとうって思う時なんだよな。何を言っているかわからないかもしれないけれど、そうだよ。大好きだと一番思う時は、大好きだと思う時だろう。だからこそ、ぼくは考えていたのだった。「ありがとう」って、なにかってねー。なかなか答えは出ないけれど、ちょっとずつほどいていけばわかるのは、突き詰めれば突き詰めるほど「ありがとう」の真ん中には「ごめんなさい」があるような気がしている。そういえば、感謝も「謝る」って字があるね。


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