よく聞いた年だった。

*そういえば大晦日なので、今年を振り返ってみようかなと思うものの、毎年思うんだけどぼくは誕生日が1ヶ月ほど前で、そのさいに1年間を振り返っているので、じつはあまりたいした振り返りにならないんだよなぁ。あれ、そういや前も思ったぞ、ってのがもういちど出てくる。新しかったとしても、ここ1ヶ月のことだったりするから、あまり”今年感”はすくない。ま、そんなもんか、と思いながら、今年を振り返ってみる。

今年はぼくが生きた26年間のなかでも、「よく聴いた年」だった。意識的に、けっこう意識的に、会う人会う人に耳を傾けた。知っていることでも、聞くまでもないことでも、耳を傾けたと思う。自分よりいくつも年が下の人の話を聞くことも今年は多かったし、けっこう年上の人にも、たくさん話を聞いた。どうしてここまで言えるかというと、「話をした記憶」ではなく「聞いた記憶」として、ほとんどのことがぼくの頭に保管されているからだった。

うん、今年はよく聞いたぞ、おれよ。来年も、よく聞こう。よく話を聞いて、よく考えよう。自分にできることなんて、たったのそれくらいしかないんだから、”ばか”がついてでも、まじめにやったほうがいい。聞くことのたのしさを、奥深さを、もっともっとこれからのぼくは知ることになるだろうな。聞いてばっかりいないで、話せよ!だって?ぼくは書く仕事だからさ、なかなか話すのがおっくうでね。こんなぼくとでも話がしたい人がいれば、年が明けたら、話しましょう。あなたの話を、たくさん聞かせてください。2021年も、あかるい年にしよう。


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