「ミーツ・ザ・福祉」に参加して。
*土曜日は、友人が企画しているイベント「ミーツ・ザ・福祉」のお手伝いに行ってきた。兵庫県尼崎、橘公園野球場でひらかれる「障がいのある人もない人も楽しめるフェス」がテーマのこのイベントは、もう何年も続いている人気イベントだ。ぼくも、お客さんとして何度も足を運んだことがある。今回は、打ち合わせから参加して、当日もお手伝いをさせていただいた。
当日、ぼくは受付と、会場をぐるぐる回りながらお困りごとを見つけては声をかけたり、ごみを拾ったりしていたのだけれど、ひとつは止まって(受付で)、もうひとつは動いて(会場をぐるぐるしながら)いて思ったのだけれど、本当にいろーんな人が、野球場内にいた。
ベビーカーを引いた家族連れから、ひとりで来ているお兄さんお姉さん、友達同士で遊びにきている子供たち、おじいちゃんとおばあちゃんカップル、車椅子の人、かわいい帽子をかぶった人、変わったコスチュームを着ている人、杖を持った人、制服を着た高校生、手話で会話する人、マジメそーな服を着た人…今まで参加してきたどんなイベントよりも、本当に多種多様な「ニンゲン」のいるイベントだったと思う。来場者数はなんと3122人(ミイツと語呂合わせができる)にものぼったらしい。
この「いろんな人がいた」というのは、言葉以上にすごい意味を持つと思う。それはつまり、言葉にすると「いろんな人」や「3122人の来場者」に括られてしまうひとりひとりが、「その場に自分がいてもいい」と思えたということだ。「居てもいい」「行ってもいい」と思えた人たちを数えてみたら3122人いて、そこには様々な背景や形態を持ったひとりひとりがいた、ということだ。
「ミーツ・ザ・福祉」のすごいところは、3122人という縦の数字よりも、ほんとうにいろんな人がいたという「幅広さ」なんだと思う。例えば、高校生向けに開かれた会に、ぼくのようなおじさんはなかなか足を運ばない。例えばぼくが車椅子に乗っているとして、バリアフリーかどうか分からないイベントに行こうと思うのには下調べも勇気も要りそうだ。もちろん、厳密に言ってしまえば、ひとりひとり違った人生を歩んでいるよ、ということになるんだけど、コミュニティや共通の趣味、年代、場所、様々な要素を含んでいるぼくたちひとりひとりが、それらを超えて集まった、来てくださった皆さんにとって「集まれる場所だった」というのは、ほんとうにすばらしいことだと思う。
自分のイベントのように我が物顔で書いてしまったけれど、一日お手伝いをしながら、そんなふうに思ったのだ。ぜひ、来年も続けてやってほしいし、ぼくもガッツリ関わってみたいと思う。さらにさらに色んな人たちに足を運んでもらえるような、おもしろかった!と言ってもらえるような、そんなものにしていければいいなー。
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