内着と外着と

*これを書いている僕は、いま喫茶店にいる。あたりをじいっと見回してみた。おじいちゃんが4,5人と、おばあちゃんが2人くらい。若めのおじさんが2人ほど。服装を見ていくと、おもしろい。土曜日だというのにおじいちゃんたちは示し合わせたように綺麗なドレスシャツの上にベストを羽織っている。対して、若めのおじさんは2人ともパーカーだ。パーカーって確かに、休日っぽい気がするよなぁ。

ぼくが普段、スーツを着ない職業だからか、スーツはやっぱり「仕事着感」がある。休日にわざわざ好きこのんでスーツをビッチリ決める人は少ないだろう。考えられるとしたら、自分より住んでいる世界がちょっと上の美女とディナーに行く場合だろうか。しかしその場合は、もはや休日とは言わず「仕事」と呼べないか。その場合のスーツはみごとに「仕事」の役割を果たしていると言える。そういえば、殺し屋なんてのもだいたいスーツを着て描かれることが多いよね。あれも「仕事」として「殺し」を受けるという意味合いなんだろうか。殺しの仕事の打ち合わせで、殺し屋がパーカーでやってきたら、うーんって思っちゃうしなぁ。

対して女性のドレスは、またちょっと違う気がするなぁ。あれは仕事というより、飾りというか、着物に近いよね。お、着物といえばイメージは屋内というか、内向けのものだ。スーツは逆に外向けだよね。「内着」と「外着」なんて分け方をしてみても、おもしろいかもなぁ。着物は内着、スーツは外着、パーカーは…うーん外着よりかなぁ。女性にとってのスカートは外着なのかなぁ。個人的に、襟のついてないシャツは、内着なんだよなぁ。


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