ないことわざをつくる。

*あるバーのマスターと盛り上がり、「ないことわざを作る」遊びをしていた時期があった。「のれんに腕押し」「猿も木から落ちる」「豚に真珠」といったことわざだ。それを、新しく作ってみようというものだ。しかも「ある感じ」ではなく、できるだけ「ないっぽい」感じでつくる。ただの酒の場での遊びだったんだけど、これがなかなかおもしろかった。


個人的に好きだったのをいくつかご紹介しよう。


「修行僧のジャンバラヤ」・・・あらゆる煩悩を絶った修行僧が、いよいよ禁忌に触れて煩悩極まりないジャンバラヤを食べてしまうという図。我慢できずにおおいに振り切ってしまうことの意。例:「そんな無理していたらそのうち、修行僧のジャンバラヤみたいにならないか心配だよ」


「ガンダムの膝小僧」・・・本来であれば弱いはずのものが、鉄壁なほど強すぎるという意。例:「いっつもテストで赤点のあいつが、なぜかIQだけは150と高いんだよ。ガンダムの膝小僧だ」


「アフロの坊主めくり」・・・必要がないことを無駄に楽しんでしまう、という意。例:「昨日は終電を逃して、朝まで飲んじまったんだ。まあ楽しかったからいいんだけどな。アフロの坊主めくりだよ」似たことわざに、「ナマケモノの毛繕い」がある。


意味はむりやりだが、まあそれは気にしないでくれたまえ。どうです、けっこうおもしろいでしょう。それに、つくれる気がしませんか。もしいいのができたら、こっそり教えてください。そうそう、あと最近ハマっているのが「強そうな四字熟語選手権」これもまたおもしろいんです。暫定優勝は「魑魅魍魎」、ダークホースで「部内恋愛」が今のところの下馬評かなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?