枠にあてはめるからこそ

*さいきん、短歌にハマっている。ことあるごとに、おもしろそうなワードや出来事、思ったことがあれば五七五七七の三十一文字にできないかとあれこれ考えている。

海老で鯛 を釣った魚と酢の飯で 一本釣りする きみのご機嫌
しわくちゃの Tシャツを着て はなればな れになる前に もういちどだけ
原材料 表記の中には 見当たらない きみの手料理 おいしいひみつ

なんてのを、さいきんつくった。どれもまだ推敲が必要な作品だけど、やっぱり三十一文字は気持ちいいね。読んでいて気持ちいいから、たいしたことないことでもよく聞こえちゃうって罠もあるんだけどさ。

・なにかの枠組みに当てはめようとするからこそ、生まれるものがある。それとは逆に、当てはめてしまったからこそ窮屈になっちゃうものもある。空を見上げて写真を撮ってみたらきれいな写真になる場合もあれば、収まりきらなかった広大な空がなくなってしまうことでもあるわけだ。自然に、さいしょからそこにあったかのようにが理想だけれど、そんなことはそうそうない。そもそも、つくるものなんだしね。ときにまちがえたり、枠にあてはめてしまったり、きゅうくつになりながらも、できるだけ自然な形へと近付けていく。これはきっと、人間のテーマのひとつでもあるんじゃないか、なんて大それたことも言ってみる。にしても短歌、おもしろいんだよなぁ。皆さんも よければ一句 いかがです?むずかしそうで 案外簡単。


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