ひとりではずれをひく

*基本的にひとり行動が趣味であるぼくは、なんでもかんでもひとりでやりたがる。料理も、めしをくいにいくのも、飲みにいくのも、映画を観にいくのも、行きたいと思ったところにいくのも、お風呂に入るのも、だいたいはひとりだ。「一緒にしたい!」って人が思い浮かんだ場合は別だけれど、基本的にはひとりで完結する。誰と予定を合わせる必要もなく、良くも悪くも気を遣う必要もない。ひとりでいるのは、ひとりが楽だからに違いない。あと、ひとりでいいのはだよ、気持ちよく「はずれを味わえること」なんだよなぁ。

ひとりで散歩していた道中に、いい感じのラーメン屋があったとする。ひとりなので、誰にも許可を取る必要もなく、入ってみる。しょうゆラーメンを頼んだが、うーん、どうやらはずれだったみたいだ。そんなとき、ひとりなら堂々と、気持ちよくはずれを味わえるものだ。しかし、これが恋人とのデートだったり、誰かといたときには、はずれを引き当ててしまった罪悪感や申し訳なさもちょっとはついてくるだろう。でもひとりなら、じぶんが「ま、しゃーない」と思えば、それでいいのだ。

じぶんが選んだのだから、はずれをひいたとしても、それはじぶんの責任だ。じぶんの責任ならはずれを引いたって、覚悟さえしていればべつにどうってことないものだ。それに、はずれとか、失敗とか、トラブルとかアクシデントみたいな出会いを避けてたら、ひもじい経験になっちゃうよねぇ。それっぽい正解や、みんなが良いとするもの以外を摂取する練習として、ひとりでなにかをすることはいい。ひとり焼肉も、ひとり映画も、散歩もごはんもなんだって、ひとりでやってみるのはいいぞ。失敗も、ひとりでなら覚悟すればたいしたことないもんねぇ。


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