両思いは、片思いからはじまる。

*恋愛という行為のなかで、「両思い」という状態があるね。自分が相手のことを好きで、相手も自分のことを好きでいてくれている、つまり双方ともに好きが成り立っている状態のことを言うのだろう。この両思いってやつはだよ、ぼくは結果であり育てるものであると思っていて、最初から「両思いでした!」なんてことは、ほとんどないと思うんだよ。もっと言うと、恋愛がはじまるときというのは、ほとんどがどちらかの片思いからスタートしているんじゃないか。

出会った瞬間に、お互いがお互いに一目惚れでもしない限り、たぶん同じタイミングでお互いが好きになるなんてことはないんじゃない?だいたいが、どちらかが先に好きになって、その好意を相手が受け取ったり、嗅ぎつけたりして、それが嬉しかったりわるいもんじゃなかったりしながら、だんだんと好きになっていく。極端に聞こえるかもしんないが、だいたいはそういうものだと思うんだよ。人は自分のことを好きな人を好きになる、というと違った意味もついてまわるけど、好きになってもらうには、まず自分が好きになることなんだ、なら伝わるかな?

好きになってもらうには、自分がまず好きになる。好きになったから好きになってもらえるわけじゃないけれど、逆に自分に好意を持っていない人のことを、人は好きにはならないでしょう。相手が自分のことを嫌いだと感じたら、普通には付き合えたとしても、わざわざ好きにはなりにくいもんだよ。でも、相手が自分に好意を持ってくれていると知ったら、好きになりやすいでしょう?そう思うと、恋ってのは先回りして好きになることみたいだ。

このことを反対から考えてみると、またおもしろいんだ。嫌いな人は、先回りして嫌いになってたりもしないかい?この人は多分私のことが嫌いだったり苦手だから、私もその距離感でいよう、みたいなことさ。そう考えると、好きと嫌いってベクトルが反対なだけで、やってることは似通ったりするんだよなぁ。

人に好きになってもらうには、まず私が好きになる。私に好意を持ってくれている人を、私は好きになりやすい、し、好きになれる。そういうもんなんだよなぁ。もう少し早めに気付けてたら、おれもモテモテ街道まっしぐらだったのかも。


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