わけもわからないまま感動できる。

*きのう、新海誠監督作品の『すずめの戸締まり』を観てきた。やはり、アニメーション映画は、映画館で観るに限るね。テレビ画面の前とじゃ、受け取る空気や感動が段違いだ。視界いっぱいに広がるスクリーンと、ズシンと体に響いてくる音響があるだけで、受け取る「質」は変わってくるように思う。

肝心の映画は、ただただすごかった。ストーリーも、アニメーションの美しさも、声優陣も、すべてにおいて、ただただ圧倒される作品だった。映像作品を見にいったというより、ただただ圧倒されに行ったと言う方が正しいかもしれない。

わけのわからないまま、感動できる。伏線が、あの人の感情が、これこれこういうことが〜なんていうのも、もちろん深掘りすればたくさんあるけれど、それよりももっと手前に、視界いっぱいにただただアニメーションの美しさと、ファンタジーさと、ドン、と身体に響く音響で、わけもわからないままに心が揺さぶられる。そんな経験って、なかなかできることじゃあないと思う。し、アニメーションだからできることでもあると思うんだよな。これが実写だと、どうしても現実世界から抜けきれないような気もする。そこに、ただただ絵を動かすために何百、何千、何枚もの絵を描く情熱があるのかもなぁ。

オススメは、ぜひお近くの映画館に「IMAX」とか、音響が良いものがあれば、ぜひそちらで観てください。少しだけ高くなるんですけど、その少しだけで、一回きりの感動が買えると思ったら、安いもんです。


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