本屋さんのサブスクリプション

*そうそう、本屋さんで話していたのだけど、「本屋さんのサブスクリプション」みたいなのって、どうかなー?や、もちろんもうあるのかもしんないけどね。例えば、毎月2000円という金額を本屋さんに払う。で、本屋さんが毎月、その金額内で本をプレゼントしてくれるわけ。あ、いざ文字に起こしてみるとありそうだな、これ。

ま、分かりやすいのは「書店員さんが選ぶ、その人へのオススメ本」だろうけど、べつにそんなんじゃなくてもいい。むしろぼくはそうじゃないほうがいいなー。「書店員さんがオススメする本」とか「読んだことないけど気になっている本」とか「ぜったいその人が読んだことないであろう本」とか。そういうのをサブスクとして本屋さんで出来たらおもしろいんじゃないかなぁ。

というのもですよ、人間、気を抜いたらね、好きなものしか摂取しないじゃない。食べ物も飲み物も、本も観るものも人付き合いですらも、じぶんの好きなものしか触れなくなるわけです。いやもちろん、好きなものだけに触れていたいんですよ、あっしも。でもさ、今好きなものだけに触れていたら、あたらしい好きなものには出会えないよねー。食わず嫌いだけがばっかり増えていくことになる。

そういうのを防ぐためにも、自分が好きか嫌いかもまだわからない、見たことも触れたこともないことに出会う。そういう「機会」を自分で自分に作っていかないと、自分は更新されないよなぁ。同じ場所にいて深く深く掘ることはできても、広さはなくなっちゃう。新しいまだ見ぬ景色を探しにいくのだ、おれよ。あなたよ。まだ見ぬあなたとも、まだ見ぬ地で出会うかもしれないじゃない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?