親しき犬にもくしゃみあり

*先週末は滋賀のお知り合いの家に遊びに行きました。毎年、夏と秋に友人たちと遊びに行くんですが、なかなかいい場所でね。リノベーションされた古民家で、下には川が流れていて夏は川遊びなんてのもできるわけです。ま、都会から離れた自然を感じれる場所として、よく遊びに行くわけですよ。

そこには、ヨーダという名前の犬がいてね。ぼくは動物好きだし、動物からもなぜかよく懐かれたりもします。初対面の時から懐いてくれて、ぼくが近づくとお腹を出しては撫でて!って感じでごろんとするのだけど。この前、いつも通りお腹を撫でていたら、ヨーダがいきなりくしゃみをしたんです。「へぐしゅん!」って、急に顔を振りながらくしゃみをしたもんだから、ぼくはびっくりして立ち上がっちゃった。「なんか嫌なとこ触っちゃった!噛まれる!」と思ったんですね。

ぼくは動物とか、赤ちゃんとか子どもと接する時、「こわがらないよう」気をつけていたんですね。ぼくが心のどこかで「こわがっている」のが伝わったら、相手も身構えちゃうんじゃないかなと思って。だから、できるだけ警戒心とかそういうものを無くして、近づいてみる。相手がこわがっているのは、ぼくがどこかでこわがっているからかもしれないと思っていたんですけど、今回のヨーダのくしゃみで、ちょっと違うことを思ったりしてね。

ま、実際に、なんだかんだぼくは怖がっていたわけですよ。一瞬のくしゃみに、身体がすぐに反応して立ち上がったわけですから。でもそれは、ヨーダもそうでね。ぼくが嫌なところを触ったらすぐに逃げたり反応するし、どこかそういう一線は引いている。これはどこか「親しき仲にも礼儀あり」という状態にも近いぞ?と思ったりもした。親しいから気も使わず接せれるわけじゃなく、親しいからこそ、礼儀を重んじる。その礼儀が、親しさの一助になってくれるという意味だと、ぼくは捉えているんです。なんだかそんなことを、犬のお腹を撫でているときのくしゃみから、思ったのでした。親しき犬にも、くしゃみありってやつかな。


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