2022年の節目に。

*「節目」というものは、なんにでもある。竹にも、時間にも、季節にも、和室にもある(そりゃ、ふすまだっちゅーの)。富士山にだって、何号目だとかあるじゃない。あれも節目。スタートからゴールまでの、キリのいい途中といえば説明になるだろうか。年またぎってのは、きっと1年の中で1番おおきな節目なんだろうな。誕生日を忘れてる人はいても、年越しを忘れちゃう人なんていなそうだ。

「節目」を辞書で引くと「区切り」と出てくる。こっちとあっちを区切るのが節目。ぼくはなんだか、節目が好きさ。割り切れないものにだって、区切ることはできるんだから。

ここらでいっちょう、荷物を整理しよう。誰かから受け取ったものも、拾ったごみも、身体に溜まった垢も、出していない手紙もあるだろう。勝ち取った賞金、昔取った杵柄、抱えている古傷、さっき拾った綺麗な石、なんてのもある。逃れられない節目なら、ここらでいっちょう、荷物を整理しようじゃないか。

山はまだ続く。頂上がまだ見えないって人も、下山途中の人も、休憩している人にも、これから登るぜ!って人にも、山(道)はまだ続くのだ。これからまた、のんべんくらりと歩き出すために、荷物を整理しよう。自分にとって必要なものだけ持って、ひとまずこいつはいらないかなってものは置いてって。置いてっても、あとで取りにきたらいいんだし。節目ってなんだか、そういうもんじゃなーい?

持っておきたいもの、手放してもいいもの、まだ手放せないもの、これからの道のりで掴みたいもの、こいつはもう拾わないぜ!ってもの、、、荷物も心もちょこっとだけ整理して、また歩き出そうじゃないか。うかうかしてても、ぼーっとしてても来年はくるんだから、そのうち、重い腰をあげて歩き出せば、ね。


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