マガジンのカバー画像

アイドルとレジェンド

100
「アイドルを探せ」と「レジェンド探索」を集めてみました。 写真はビスコンティの「ベニスに死す」の大道芸人。
運営しているクリエイター

2020年6月の記事一覧

笑うバロック展(417) アイドルを探せ さつきペンギン



『シーロのアキッレ』--女装するバロック・オペラの英雄
"Achille in Sciro": the baroque hero in woman clothing

メタスタジオのオペラ『シーロのアキッレ』は1736年にマリア・テレジアの結婚式において初演された。この作品の特徴は主人公が女装していることである。アキッレは劇の冒頭から第二幕の終わりまで女性の姿で現れる。生まれながらの戦士は,リ

もっとみる

笑うバロック展(416) アイドルを探せ 特別ゲスト寄田真見乃 鶴と鹿と菊と

琴古流の「大師範」とのこと。演奏は素晴らしいと思います。女流っていたのかしら?あまり聞いたことがありません。「笑う」のも「アイドル」扱いも、失礼なのは承知なのですが、久しぶりにハッ、とさせられました。好い意味で21世紀です。かすれた音なのに、なぜか掠れて聴こえません。素晴らしい本当に「張り詰めた」という感じのする音です。谷口嘉信との二重奏版の「鹿の遠音」も素晴らしい。

楽器は友正岳童銘の江戸時代

もっとみる

笑うバロック展(415) レジェンド探索 特別ゲスト「行くところまで行くであろう」

このまま「行くところまで行く」としたら、音楽そのものが「トマソン」になってしまうのではないかしら。わたしもネット路上で、無用の階段を探して記録しているようなものですな。

最新刊「音楽と出会う」を図書館で借りて。序文によると----「行くところまで行くであろう」とのこと。

「あえて」批判的なポーズを強調してみたわけである。ただし「昔はよかった、昔に戻ろう」などと言いたいわけではない。どんなに過去

もっとみる

笑うバロック展(413) アイドルを探せ 特別ゲスト ナスターシャ・キンスキー

1979年「テス」。1982年「ワンフロムザハート」。1983年「哀愁のトロイメライ」。1984年「パリテキサス」。1961年生まれとのこと。クララ役でピアノも弾いていました。映画中のパガニーニはクレーメルが演じ、実父クラウス・キンスキーは別な作品でパガニーニを演じていました。
「ワンフロムザハート」のスチルを見ていたら、「ララランド」ねえ、ふーん、と。ポランスキー、コッポラ、ヴェンダースのアイド

もっとみる

笑うバロック展(411) レジェンド探索 特別ゲスト 柳絮舎さま

ヘッセの修行時代のなぞ。
柳絮舎さんという方の2007.12.11のブログに興味深い記述を発見しました。
本当でも、この方の創作でも大変に面白く、失礼を承知でメモさせていただきました。
なかなかの音楽ミステリーです。「プレステージ」みたい。
書かれた柳絮舎さんは、かなりハイレベルなアマチュアのガンバ奏者のようです。

----------------------------
マレかフォルクレか(柳

もっとみる

笑うバロック展(404) アイドルを探せ デッカの女王は本当にでかい

「プリマドンナ」という言葉がぴったり。ホグウッドのアタリアに参加、引退直前くらいでちょうどよい大物ぶり。出演者のスナップがないのが残念。「ベルカントの女王」VS「天使の歌声」、カークビーが子供に見えた事でしょうな。「あなたはオペラ歌手になるべきだ」VS「わたしオペラ歌手になりたいの」の違いですな。

サザランドは夫君といっしょにバロックの分野にもかなり貢献していると思います。デッカの女王はデッカで

もっとみる

笑うバロック展(401) レジェンドクラスの伊藤友計氏

伊藤友計氏。藤井聡太みたいな人物と勝手に想像しています。

1973年千葉県生まれ。東京外国語大学卒、文学博士(東京大学)、音楽学博士(東京藝術大学)。博士論文題目は「J.‐Ph.ラモー著『和声の生成』研究」。現在、東京藝術大学、明治大学にて非常勤講師。

笑うバロック(398) レジェンド探索 特別ゲスト 椎葉村の人々

ずっと昔、小島美子先生の講演を拝聴しました。会場には何人か椎葉さんも来場していました。

サイトがずいぶんすごいものに変わっていました。

笑うバロック(397) レジェンド探索 特別ゲスト 萱森直子氏のメッセージ

笑うバロック(397) レジェンド探索 特別ゲスト 萱森直子氏のメッセージ

楽しみにしていた映画「瞽女」なかなか上映できませんな。
サイトをのぞいたら、完成披露の延期とともに、動画メッセージ。
本編の一部を使って萱森直子氏が、替え歌。
こういうのが即興でできるのが、瞽女さんたちの伝統でした。
宮崎県椎葉村の民謡にも通じる、古い歌の伝統。

これらは「そんなに昔の事ではない」のです。その意味では、ブータンと肩を並べられるかも。

2020年観たかった映画の一つ、「瞽女」。小

もっとみる