笑うバロック展(416) アイドルを探せ 特別ゲスト寄田真見乃 鶴と鹿と菊と

琴古流の「大師範」とのこと。演奏は素晴らしいと思います。女流っていたのかしら?あまり聞いたことがありません。「笑う」のも「アイドル」扱いも、失礼なのは承知なのですが、久しぶりにハッ、とさせられました。好い意味で21世紀です。かすれた音なのに、なぜか掠れて聴こえません。素晴らしい本当に「張り詰めた」という感じのする音です。谷口嘉信との二重奏版の「鹿の遠音」も素晴らしい。

楽器は友正岳童銘の江戸時代の楽器らしい。金の菊が咲いています。どうかケレンなく邁進してください。武満徹は聴いてみたい気がしますが、あとは鎖国の封建制の音楽だけで好いです。できるだけ多くの人に親しんでもらおう、などと思わないでほしい。ただただ、ある人たちの耳に届くまで、何度も何度も吹き続けてほしい、と願います。

このまま鎖国して封建的な社会を生き続けるのも、まあ悪くないと。もうグローバルの価値はあまりない、と思います。

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正直言うと、ティグラン・ハマシアンより、こうした音楽の方が好み。いつか京都の料亭で、きちんと観月しながら、それに合った曲を聴けないものかしら。


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