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誰でもマスコットキャラクターをほぼ無制限に作成する方法

2023/4/14 追記
プロンプトを画像から解析するシステムが公開され始めているので、
プロンプトを販売する行為はオワコンになった模様です。
とはいえ、色々参考になることもあると思いますので
記事を無料で公開することにしました!
気に入ったらぜひ「スキ!」をお願いします。


こんにちは、Retromanです。

今回は少し目線を変えて、

・デザイン経験なし
・イラスト作成経験なし
・美術の成績が小中高ともに「3」以下

そんなアートセンスが全くないド素人でも、
再現性100%で作成例のような、

「かわいく親しみのあるシンプルなマスコットキャラクター」

を作成する方法を教えます。しかも、ほぼ無制限です。
その気になれば何十体何百体、いや何千体でも体力が許す限り、
生み出すことができます。

【作成例】
※ちなみに私もデザイン・イラスト経験なし、美術は万年「2」でした。


最近、ココナラを眺めていたらキャラクターデザインやデフォルメイラストの相場が1体で5000円から(しかも1万円以上の方も結構多い)ということがわかりました。

デザインは一生ものであることを踏まえれば価値が高いことも理解できますし、これまでに経験したケースから企業のデザイン案件は、びっくりするほど高価な場合もあり、そんなもんかと思いつつも、

ちょっとWebサイトのアイコンに使ったり、SNSのイメージキャラクターに使ったり、趣味と遊びに何体も使いたいときに、数万円を払うのは厳しいなぁ、と感じました。

知り合いにリサーチしたところ、フリーの素材を使う場合や何となく自分で作るケース、どっかから見つけてくるケース(あまり賛同できない)などがあるようでした。

そんな彼らにこの方法を教えたところ、皆さんかなり本気で喜んでおり感謝されたので、調子に乗ってNOTEで販売してみようと思います。

できる限りわかりやすい表現で、引っかかりそうなポイントを全て解説していたら1万5000字を超えるボリュームになりました。

0からゴールまでのプロセスを全て解説していますので、
本当に誰でも作れます。再現性100%。

ちなみに、作成したキャラクターデザインの著作権はもちろん自分に帰属します。従って、それを活用して新たにビジネスを生み出すことも可能です。

ぜひ私にランチをおごって、ご自身は好きなキャラクターを作りまくってください!

以下、デザイン手法の概要です。

◆必要な費用
このNOTE代を含めて、約5000円ほど必要です。

すみません、さすがに全て無料のツールでコストをかけずに作成することは無理です。今回は、ココナラで1体分のキャラクターデザインを発注する代わりに、何が手元に届くか、という観点でコストパフォーマンスを考えてください。

◆得られる成果物
・マスコットキャラクターのデザイン 無制限
※私は直近の2週間で200体ほど作りました。体力気力次第でいくらでもいけると思います。
・生み出したキャラクター全ての著作権
・新しいビジネスの種

それでは、さっそく解説を始めます!


ご購入ありがとうございます。

一つ一つの工程を丁寧に解説していくよう心がけております。
最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

まず、導入して頂きたいツールがあります。
私の他の記事をご覧くださった方は、薄々お気づきかもしれませんが、
それは「Midjourney」と呼ばれるAI画像作成サービスです。

2022年の秋ごろから、chatGPTやstable diffusionを始めとするAIツールが一気に浸透してきました。2023年は、AIをうまく活用できる人が勝ち組になることは間違いありません。

そんな数あるAIツールの中でも「AI画像を作成する」ことに特化したのが、この「Midjourney」です。

マスコットキャラクターの作成はこのサービスツールを活用して行います。
まずは、その費用と導入方法についてご説明します。

プランが3つあります。おススメのプランは真ん中のスタンダードプランです。以下が、その理由です。

まずベーシックプランは画像の作成枚数が1ヶ月で200枚と上限があります。
夢中になるとあっという間に上限に達してしまいます。
一方、スタンダードプラン以上は「Relaxモード」があり、画像生成に必要な時間が少し伸びる代わりに、作成枚数の上限がなくなります。

私が最初の一か月で作成した画像の枚数は2907枚でした。

スタンダードプランは1ヶ月30ドル(1ドル=135円として、4050円)かかります。

必要な費用はここだけですが、2023年3月現在、有料プランの支払い方法はクレジットカードのみとなっています。

ちなみに、初めてMidjourneyのアカウントを作成した時に、フリートライアル(無料試用期間)で何枚か画像を作成することができます。しかし、著作権が自分に発生するのは有料プランで作成した画像のみと規約に書いてありますのでご注意ください。

すぐにこのサブスクに課金しなくても、まずは最後までざっくりとこの記事に目を通して頂ければ幸いです。

それでは、Midjourneyの参加方法を解説していきます。
すでに分かってる方は飛ばしてください。

まずは以下のURLを開いてください。

「Join the Beta」をクリックします。MidjourneyはDiscordというチャットツールを使用して、サービスを展開しています。

Discordのアカウントを持っていない方は、その作成とMidjourneyのサーバー登録を同時に行います。ニックネームを入力して「はい」をクリック。

流れ通りに進んでいきます。

hCaptchaを完了させます。

生年月日を入力して、

メールアドレスとパスワードを入力します。

メールに認証メールが返信されますので、

メール内のクリックボタンを押したら認証は完了です。

先ほどの生年月日を入力した画面が、DiscordのMidjourneyサーバーになっていると思います。もしなっていない方は、下記よりDiscordに改めてログインしてみてください。

Discord:https://discord.com/channels/@me

続いて、newbies-○○○の部屋に移動して「/」と入力してください。コマンド一覧が出てくるので「/imagine [prompt]」を選択する

プロンプトに何でもよいので入力(ここではTESTとしています)して、送信(Enter)します。

最初の1回のみ「Accept ToS」とメッセージが返されるので、そのボタンをクリックしてください。

これで、まずはDiscordアカウントおよびMidjourneyサーバーへの参加は完了です。ただ、このnewbiesの部屋は他のメンバーのチャットなども流れてくるので、落ち着いて設定をするための準備をしましょう。

まずはあなたのサーバーを作って、Midjourneyのbot(あなたがこれから画像生成の指令を出すプログラムです)を呼び込みましょう。
左上の「+」マークをクリックし、「豆知識を全てスキップする」をクリックしてください。

オリジナルの作成をクリック

自分と友達のためをクリック

お好きなサーバーの名前を入力(ここではRetroman/Midjourneyとしました)して、新規作成をクリック

①左上に新しい自分のサーバが追加されていることを確認してください。
②メンバー一覧のアイコンをクリックして、メンバ表示させます。
③Midjourney Botをクリックしてステータスウインドウを開き、
④サーバーに追加をクリックします。

そして、今作成したサーバー(例:Retroman/Midjourney)を選択し、「はい」をクリックします。

確認ウインドウが開きますが、特に変更せず「認証」をクリック

改めてhCaptchaを行うと、

無事に、あなたのサーバーにMidjourney Botが参加しました。

ここで次の章のプロンプト解説に進み、フリートライアルで試作するという選択肢もあります。その上でサブスク課金の判断をするのも良いでしょう。

進行の都合上、ここではプラン加入の有料課金方法の説明を進めます。
チャット欄に「/sub」と打ち込み、「/subscribe」を選択、送信します。

メッセージが返信されるので「Open subscription page」をクリックします。

外部サイトに移行する確認ウインドウが立ち上がるので「うん!」をクリック

移行先の価格は1年契約なのでご注意ください。右側の「Monthly billing」をクリック

1ヶ月30ドルの確認をして、「Subscribe」をクリックします
このサブスクリプションは自動更新なので、ひとまず支払いが済んだら1ヶ月で一旦解約する申請をしておいた方が良いでしょう。

支払い画面が出てくるので、必要情報を入力し決済を行ってください。

決済が完了すると、下記のようなメッセージが届きます。

これで無事にスタンダードプランの全機能が使用可能となり、作成した画像の著作権も自分に帰属することになりました。

とはいえ、毎月30ドルかかるので、使用感を試してから継続するかどうかを決めればよいと思います。

支払い後、すぐに解約手続きをとっても問題ありません。元々の期限まで、サブスクの機能はすべて使用可能です。いわゆる解約予約のようなイメージとなります。

では、以下が解約手続き方法です。

改めて、チャット欄に「/sub」と打ち込み、「/subscribe」を選択、送信します。

メッセージが返信されるので「Open subscription page」をクリックします。

外部サイトに移行する確認ウインドウが立ち上がるので「うん!」をクリック

すでにサブスクをしているのであれば、以下のような画面が出ます。
Plan DetailsのManageをクリックし、Cancel Planをクリックします。

最終確認ウインドウが出てくるので、Confirm Cancellarationをクリックして解約完了です。当初の期限まではそのまま使えるのでご安心ください。


以上で、作成前の準備は完了です。お疲れ様でした!

お茶とお菓子で一休みしたら、モチベーションが高いうちに最初のキャラクターを作成してみましょう!

画像生成について

ここからプロンプトの解説に移ります。

MidjourneyはText 2 Imageと呼ばれるAI画像生成サービスであり、
文字を打ち込むとそれをイメージした画像を自動で作成します。

しかしAIが画像作成してくれると言っても、ふわっとしたなんとなくのオーダーでは思った通りの画像を作ることはできません。

ガチャのように予想外の当たりを引くこともありますが、
確率を考えると時間の浪費です。

ピザのオーダーをイメージしてください。

「美味しいピザをお願いします!」

これだとどんなピザが来るかわかりませんよね。

「生地はクリスピーで、ソースはトマトソース、
トッピングはモッツァレラチーズ、
ちょっとニンニクを効かせてね。
オリーブオイルをひと回しして、
焼き上がったらバジルを散らしてください。」

このように伝えると、ピザの名前がわからなくてもちゃんとした
「マルゲリータ」が届きます。

つまり適切なレシピ=プロンプト(呪文とも呼ばれています)を
伝えることで思い描いた通りの画像をAIに作らせることができるのです。

今回は私が考案したなんでもマスコットキャラクターにしてしまうプロンプトを使います。

と、その前に、画像生成モードの説明をしておきます。
FastモードとRelaxモードの二つがあり、Fastモードはその名の通り、生成画像が早いレスポンスで返ってきますが、時間の上限があります。スタンダードプランは月に15時間の制限です。

これを超えると自動的にRelaxモードに切り替わります。
このモードは、画像生成の時間が少し伸びる代わりに上限なくいくらでも画像生成ができます。

私の場合は、普段はRelaxモードで作成し、テーマが決まってスピード感を持って生成作業を行いたい時だけ、Fastモードにする。そして生成がひと段落したら、またRelaxモードに戻す、といった運用方法を行っています。

モードの切り替え方法は以下の通りです。
/settings と打ち込んで送信

設定画面が出てきたら、FastモードとRelaxモードを切り替えます。
緑になっている方が、現在選択されているモードです。

では、気を取り直して、作成してみましょう!

プロンプト:

SUBJECT: cute cat mascot
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

実際に操作しながら練習してみましょう。まずは、/imagine [prompt]の後に、上記のプロンプトをそのままコピペして送信してみてください。キャラクターが作成されるはずです。

生成された画像の周りのボタンについて説明します。
一度に4枚の画像が生成され、それぞれ左上から時計回りに1,2,3,4と番号が割り振られます。

U1~U4はそれぞれの画像をアップスケールするためのボタン、V1~V4はそれぞれの画像についてバリエーションを作るためのボタン、緑枠のボタンはもう一度同じプロンプトで画像生成を行うボタンとなります。

U1を押した場合は、以下のようになります。
①の画像がアップスケールされて、デザイン・解像度が上がります。

V1を押すと以下のようになります。
①の画像の別パターンが4枚生成されます。

さて、このプロンプトを応用するために、構造を説明していきます。
このプロンプトは以下のように分解できます。
それぞれ解説していきますね。
※英語が苦手な方はDeepLやGoogle翻訳などの
翻訳ツールを利用しましょう。

私自身も日本語で作成したい情報を打ち込み、
翻訳したものを単語で分けてプロンプトに使用しています。

[1] SUBJECT: cute [cat] mascot
[2] ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
[3] SHAPE: round
[4] COLOR: simple coloring with clear black outline
[5] BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
[6] DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters
[7] --niji

[1] SUBJECT: cute [cat] mascot

もっとも大事なパートですね。
マスコットキャラクターのモチーフを指定します。
ここではCat(猫)と入力していますが、犬でも花でもゾウでもなんでも可能です。

注意点としては、”ピザの注文”でお伝えしたように、曖昧なオーダーを出すと曖昧な画像が戻ってくるということを今一度理解した上で、Midjourney Botに指示を出しましょう。

例えば、Flower(花)とするよりも、ヒマワリ(sunflower)とする方がより具体的です。

SUBJECT: cute flower mascot ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters --niji

SUBJECT: cute sunflower mascot ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters --niji

モチーフは具体的に記述するとイメージに近づきますが、一方で抽象的なイメージのままキャラクターづくりをしたい人は、わざと指定を曖昧にした方が良い場合もあります。

また傾向として、大きな物体(飛行機や船、ビルなど)や地域や概念(都道府県、感情など)をマスコット化するときは、より細かくモチーフや形などあなたが頭の中で思い描いている姿を指定してあげる必要があります。

細かい指定は次以降の項目で指定します。

[2] ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism

ここはアートスタイルの指定です。細かい線画のカートゥーンイラスト、チビアニメ、かわいいデザイン、シンプルかつ平面的なデザイン、ベクター形式、変形や擬人化を取り入れたデザインを指定しています。

生成されたマスコットに人型キャラになりすぎている場合は、「deformation」と「anthropomorphism」を外してください。

SUBJECT: cute unicorn mascot
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

[3]SHAPE: round

マスコットキャラクターの形状を丸型に指定しています。

[4] COLOR: simple coloring with clear black outline

マスコットキャラクターの色をシンプルなカラーで作成し、黒線のアウトラインを持つデザインを指定しています。

[5]BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured

背景は「完全な白い背景」とし、テクスチャーのないシンプルなデザインを指定しています。しかし、お気づきだとは思いますが、この「白い背景」が効果が薄いケースがたびたび発生します。原因を色々探ってみましたが、AIの仕様上、キャラクターのプロンプトに引っ張られてしまうようで、単語や表現、強調の度合いなど、色々な条件を試しましたが白背景のみで画像作成することは困難という結論に至りました。

現状では、作成した画像をそのまま使うのではなく、キャラクター本体のみを切り取り、周りの背景を透明化して使うケースが多いと思いますので、ひとまず背景に色がついていても問題ないと考えます。

引き続き、対応策を探し見つかり次第このNOTEに追記しますね!

[6] DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters

装飾要素に関する指定です。デフォルトでは装飾品は一切なく、他の要素を持たず、マスコットキャラクターのみが存在し、影、人間、または他のキャラクターが含まれないデザインを指定しています。

完全に排除するのはこれもAI画像の特性上難しいようですが、ある程度コントロールできます。

また、逆に何か特定のモノをキャラクターに持たせたい、追加させたい時は、ここに記述します。

例えば、猫のマスコットにメガネをかけさせ、制服を着せ、鞄を持たせたいとします。

これを追加してみましょう。

SUBJECT: cute cat mascot
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: Wearing glasses, school uniform, and carrying a bag, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

メガネと制服は良い感じなのですが、鞄の要素が薄いので、もう少し表現を変えてみます。

SUBJECT: cute cat mascot
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: Wearing glasses, school uniform, with a schoolbag on the back, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

いかがでしょうか、猫の品種、毛並みの色や模様、制服の色、鞄の色、メガネの色、男の子か女の子か、など、さらに細かく指定することで、どんどんあなただけのキャラクターが完成していきます。

[7] --niji

最後は、Midjourneyの画像生成モードで二次元画像に特化したモードを指定します。ここは基本的に触らず、常に記述しておいた方が良いでしょう。


それでは、一緒に作成をしてみましょう。

先ほど、大きな物体や概念をマスコット化するときは、より細かくモチーフや形などあなたが頭の中で思い描いている姿を指定してあげる必要があるとお伝えしました。

たとえば、「日本のマスコットキャラクターを作って!」と言ってもAIは理解できません。モチーフが日の丸なのか富士山なのか、日本の形なのか、判断できないからです。

しかし、ここで自分のイメージをある程度固めて、言語化するとAIはちゃんとマスコットを仕上げることできます。

一例として作ってみますね。
一発でお目当てのものが生成されることはなかなかなく、自分の好みのものができるまで何度か同じ条件で繰り返し生成します。

まずはベースから考えてみましょう。メインモチーフを日の丸にして、富士山もデザインに取り込みます。

顔と体を国旗の日の丸をモチーフにして、富士山の帽子をかぶってるというのはどうでしょうか。

SUBJECT: cute flag of Japan Hinomaru mascot, with Mt. Fuji on top of its head
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

何度か生成を繰り返し、下記のような候補が出てきました。

左上のものをアップスケールしてみましょう。

即席にしてはなかなか可愛いです。

出来上がった画像をそのまま使うと背景が邪魔なケースがあります。そんな時は、背景を取り除く透明にしましょう。

ここからは、画像加工の応用になりますので、まったく初めての方は難しいかもしれません。ただ、画像によっては簡単にできるので、ぜひトライしてください。

私自身はPhotoshopという画像編集ソフトを使うことが多いですが、Web上に無料で使える編集ソフトがありますので2つ紹介します。

Remove Background:

リムーブバックグラウンドは、自動でいらない背景を感知し、取り除きます。実際に行う作業は、画像をこのページにドラッグ&ドロップするだけと、大変簡単で便利です。

ただ、注意点としては、背景が複数ある場合、今回の富士山マスコットはピンクの背景、白地の背景があり、どこまでを自動で透過されるかはやってみないとわかりません。おそらく白地は無理でしょう。

まずこちらに先ほどのアップスケール画像を放り込んでみます。

はい、このようになりました。丸い縁取りの線も消したい場合、細かい作業が必要な場合は、こちらのサイトがおススメです。

Photopea:

Photopeaは、Photoshopがそのままオンラインで使えるようなサービスで、かなりクオリティの高い編集もWeb上で行うことができます。

この画像の背景を取り除く際の問題点は、丸の枠線と富士山の両端、顔の輪郭が接地している点です。こうなると、顔も枠線も同じものとして認識されてしまうので切り離す必要があります。

色々な加工方法がありますが、最もシンプルな方法としてはこのようにして余分なものを削除し、できれば枠線の処理をしてあげるときれいになります。

というわけで、いったん「日本のマスコットキャラクター」は完成とさせてください。

もう一例、何か作成してみましょう。

唐突ですが、私は犬、とりわけゴールデンレトリバーが好きなので、何かそのマスコットを作成してみたいと思います。犬とサッカーが好きな人が、ついアイコンにしたくなるクオリティを目指します。

まずはゴールデンレトリバーとだけ指定したマスコットを作ってみます。

SUBJECT: cute golden retriever mascot 
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

イイ感じですね、とりあえず日本代表のサッカーユニフォームを着せてみましょう。

SUBJECT: cute golden retriever mascot
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: Wearing the uniform of the Japanese national soccer team, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

なんか違う・・・
サムライブルーって言ってなかったからかな・・・

SUBJECT: cute golden retriever mascot, SAMURAI BLUE 
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: Wearing the uniform of the Japanese national soccer team, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

そうじゃない、そうじゃないんだ・・・

これはオーダーが迷走している実例です。
色々なイメージを伝えたいのですが、適切な表現になっていない状態です。
落ち着いて要素を正しく指定しましょう。

SUBJECT: cute golden retriever mascot, playing a soccor
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: Wearing the deep blue national soccer team uniform, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

少しずつ近づいてきています。
Playing a soccorは曖昧なので、立って腰に手を当てているポーズを指定しました。パンツも指定していなかったので、白い半ズボンと追記します。

SUBJECT: cute Puppy Golden Retriever mascot, Standing on two legs, hands on hips, pretty face 
ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: round
COLOR: simple coloring with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: Wearing the deep blue national soccer team uniform and white short pants, only the main unit without shadow, human or other characters
--niji

ちょっと日本代表とは違うけれど、雰囲気がいいので右下をアップスケールしてみます。

背景を取り除いて、完成です!
犬とサッカー好きに刺さるということで、次第点ではないでしょうか。
ここまでかかった時間は15分ほどなので、AIの優秀さがわかりますね。

他の画像でも透明加工が簡単な例をいくつか紹介しておきます。
「線で囲まれていて、キャラと背景の分離が一目で見てわかるもの」は一発で加工が可能です。そういった画像が出てくるまで、生成を繰り返すのも一つの方法です。

一番最初にアップスケールした猫の写真を取り上げます。

これは非常にシンプルですので、Remove Backgroundで一発で加工できるはずです。放り込んでみましょう。

いけました、ばっちりですね。
他の画像も試してみましょう。

どちらもきれいに背景を消すことができました。

このようにして、定めたモチーフをデフォルメしたマスコットキャラクターを量産していきます。

また最後の応用編として、スタイルチェンジの方法をお伝えしておきます。

[1] SUBJECT: cute [cat] mascot
[2] ART STYLE: fine cartoon illustration, chibi anime, kawaii, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
[3] SHAPE: round
[4] COLOR: simple coloring with clear black outline
[5] BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
[6] DECORATION: no additional elements, only the main unit without shadow, human or other characters
[7] --niji

この構成の中で、可愛い、親しみやすい、優しいイメージを持つ言葉を、カッコイイ、クール、スタイリッシュなどに置き換えたり、シンプルなカラーリングをビビッドな色合いやネオンカラーに変えるなど、スタイルを指定する単語を変えるだけで、出来上がる画像の雰囲気はガラッと変わります。
なんなら--nijiの要素も外してしまいましょう!

スタイルをガラッと変えた一例を紹介して、今回の解説を終了したいと思います。

SUBJECT: cool cat mascot
ART STYLE: fine cartoon illustration, stylish, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: sharp
COLOR: neon color with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured
DECORATION: Wearing jeans, sunglasses, and a T-shirt, only the main unit without shadow, human or other characters

出来上がったキャラクターを自分で使うもよし、友人や知人にプレゼントするもよし、何かの形で販売し新しいスモールビジネスを始めるもよし、いずれにしても5000円を投資した対価として得られる成果物としては、余りあるものではないでしょうか。

ちなみに、統一感のあるテーマでキャラクターを量産し、ステッカーとして販売している方もいます。

おまけのおまけでこちらも載せておきます。

SUBJECT: cool cat mascot

この部分を、

SUBJECT: sticker of cool cat mascot

こうしてみてください。

SUBJECT: sticker of cool cat mascot
ART STYLE: fine cartoon illustration, stylish, minimalistic, vector, deformation, anthropomorphism
SHAPE: sharp
COLOR: neon color with clear black outline
BACKGROUND: complete full white background, plain and untextured DECORATION: Wearing jeans, sunglasses, and a T-shirt, steampunk, only the main unit without shadow, human or other characters

デザインのスタイルはいくらでも変えられるので、可愛いだけでなくカッコイイマスコットも作ってみてくださいね。

皆さまの良きMidjourneyライフを願っております!
寝不足にご注意ください(笑)

もし何か質問がある、あるいはマスコットの作成を依頼したい、相談したいことがあるということであれば、こちらからご連絡ください。

それでは、長きにわたりご購読いただき有難うございました!
また次回作でお会いできればうれしいです!


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