ホームページ制作の分割払いは本当に「悪」なのか
ホームページ制作にはそれなりの費用がかかります。数万円で作ってくれるところもありますが、それなりの仕上がりになることが多いです。とはいえ、フルオリジナルでしっかりしたものを作るとなると、100万円は下らないのが現状です。そこで出てきたのが「分割払い」ですが、検索してみるとネガティブな記事を多く目にします。
そこで本当に分割払いというのは悪なのか、今までの経験を基にご説明したいと思います。
「リース」と混同されている
よくネガティブに言われるのが「リース」です。リースは自動車など有形物に対して信販会社などへレンタル料金を支払うものです。一般的にリース物件は支払いが完了すると返却しなければいけません。また中途解約はできませんが、もし解約する場合は残りのリース料を一括支払した上で、物件を返却します。
ホームページは無形物のためリースを組むことはできません。では何に対してリースを組むのか、それは「ホームページ作成ソフト」や「制作したデータが収められているCD/DVDメディア」です。
消費者庁としてもホームページリースには注意喚起をしており、社会問題にもなりました。
どうやらこの「リース」が分割払いと混同されているようで、分割払いは悪と認識されているようです。しかし分割払いはまったく別物です。
分割払いができるのは信販会社か制作会社だけ
現在ホームページ制作で分割払いを信販会社が請け負ってくれるのは「ビズパレットクレジット」のみです。引き受け会社はクレディセゾンで、所定の支払手数料を盛り込むことで分割払いに対応してくれます。
もう一つは制作会社自身で請け負う場合です。当社でも過去に分割払いを10件ほど対応したことがあります。制作会社で分割払いに対応しているのはまだまだ少数ですが、当社では10年前からビズパレットクレジットと、当社独自の分割払いを取り扱っています。
分割払いは長くても12ヵ月がベスト
ビズパレットクレジットを利用される際、最大で60回払いまで対応しています。これは資金に不安のある企業や個人事業主には魅力的です。
でもちょっと待ってください。
60回ということは5年間払い続けることになりますので、その間にリニューアルをしたくても、残債のある状態でしなければいけません。そのため当社では分割払いを利用される際、長くても12回までをお勧めしています。
当社の場合分割払いを利用したクライアントさんの50%が6回、残りの50%が12回でした。
リニューアルのことも考えると、最長12回がベストだと考えています。
分割払いを利用するときの条件を必ず聞いておく
大事なのは分割払いを利用する際に、どういった条件が必要なのかをしっかり聞き、理解することが大切です。所有権の存在、支払いが滞ったときの対応など、しっかり聞いておきましょう。
ちなみに当社の場合は、
・支払い期間内の所有権は当社、完済したらクライアントへ移行
・支払い期間内は原則当社サーバー内で管理
・どうしても当社のサーバーを利用できないときはクライアント契約のサーバー情報を共有
・2回支払いが滞った場合は、1ヶ月後に表示を停止
・停止後は残債をファクタリング会社へ債権譲渡
としています。
これらをきちんと説明してくれる制作会社であれば、分割払いを利用することにメリットがあります。
決して分割払いは悪ではない
上でお話ししたことを踏まえれば、分割払いは決して悪ではありません。
ただ当社もそうですが、分割払いの範囲は「制作」のみです。
その先の検索サイト上位表示や、売上アップの保証、問い合わせ件数アップの保証は対象外です。
そのため「検索結果上位」を謳った分割払いのセールスはトラブルを招くことが多いので注意が必要です。当社も検索結果上位などについては別途費用として見積もりをしています。
分割払いを利用される際は、こういったことも踏まえて検討していただければと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?