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お店の人に怒号を浴びせる人

今日は車検の日で、朝からお店に車を出しに行った。そろそろ10年になろうかという時期だったので、それなりの部品交換を覚悟していたが、案の定、色々と交換をしたほうがよいと勧められ。合計すると、それなりの値段になってしまうが、そのままに放置して故障するよりも気が付いたときに直してしまうのがいいだろうと思って、だいたいは直すことにした。

車検が終わって車を取りに行き、支払いをしているとき、後ろで(ちょっと怖そうな)男の人が何やら怒っていた。おそらくその人も車検だったのだろうか、どうやら提示された代金に納得がいかなかったらしい。持ってきたのは軽自動車だったようだが、その人の別の車(いわゆる高級車)を引き合いに出して、その高級車の代金がこれぐらいだったのに、今回はこんなにするなんておかしい、ということだった。

予想外の金額で驚いてしまう気持ちはわかる。現に、今回の自分も覚悟をしていたとはいえ「あぁ、やっぱりこれくらい掛かるんだな…」と、多少は気落ちする。しかし、車を所持している以上、それは仕方のないことだ。もしかすると、余計にお金を取られていると思ったのかもしれないが、そんなことをしたら、とっくに評判が悪くなり、みんなその店に頼まないではないか。そこで怒号に付き合っている店員さんが、いたく不憫でたまらなかった。

金額に納得できないなら、他のお店に見積もりをお願いすればいい。それで出た金額が妥当ならば、それで飲むほかない。そういった手間が掛かるので、おそらくその場で済ませてしまいたいはず。手間を惜しむならば、怒っても仕方がない。

客という立場を必要以上に利用して、お店の人に食ってかかるのは誰も何も得しない。たぶん、怒ったほうも必要のないエネルギーを使うので、後味が悪いと思う。その場で感じた(金額に対する)驚きや(お金を払わなければならないという)不安を上手に押し殺して対応するのが、大人の嗜みというべきものではなかろうか。

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