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秘密がお好き

人間、何かと秘密が好きだなと思う。もちろん好きでやっていないこともある。社外秘、守秘義務、この辺りはどちらかというと組織の義務でやっていることだ。守らないと明らかに不利益になるから、ちゃんと守る。

個人間の秘密はそれこそ、誰々が好き/嫌い、隣人が実は…などなど、噂話も含めて、あることないことをいいたがるものだ。人に知られたくないことをこそこそとやるのは角が立たないから、ある意味、大人の嗜みなのかもしれないが、あまりいいものではない。

言っている本人が「これは秘密だから」と思って/言っていても、聞かされたほうかすると「そうなのか…」と思うこともある。ここで、秘密を知らされたほうは知らなくてもいいことを知ってしまった挙句、誰にもいってはいけないという十字架を背負わされたことになる。もちろん、言わなければそれだけの話だが、もし、一方的に背負わされたものであれば、それは不憫だ。秘密を告げられたほうは、相手からすれば仲が良い・口が堅いといった良い印象を持たれている(あるいは利害関係の一致か)からなのだろうが、時には迷惑な話でもある。もし、その話が広まろうものなら、言っていないにも関わらず、疑われる羽目になるのだ。いやはや、本当に勘弁してほしい。

もし、自分が誰かに「ちょっと秘密にしておいてほしいが…」と思って話したしても、誰かに言った時点で、それはもう秘密ではないことを自覚する必要がある。自分にとっての秘密を相手にも求めるのは酷なものだ。だから、話している時点で「これは広まっても仕方ないな」という覚悟を決めて言うべきなのだ。相手が約束を破ったとしても、そもそも自分が言わなければよかったのだから、相手を責めるのはちょっと違うと思う。

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