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経験のないことを

会社にいる人のお子さんが英語弁論大会に出場するために、夏休み中だが学校に行く日があるという。その子は中1なのだが、中1で選ばれてるのは凄いですねと言ったら、「他の学年の子で誰もやりたがらないから、頼まれたんです」と言っていた。中1ながら英検3級を持っているので、学校の先生としてもお願いしやすかったのかもしれない。

中3のこの時期は受験でそれどころでは無くなっているからまだわかるとして、中2の子が出ないで中1に任せるのも何だかな…と。原稿は先生が書いてくれるそうなので、それなら思い切って出てみればいいのになと思ってしまう。

そういえば、昔、自分も英語のスピーチコンテストに出た。複数校の生徒が集まってホールのようなところでやったのだと記憶しているが、中学校何年生だったか定かでない。ただ、その時もたしか公募があったので、当時そこまで英語に自信があったわけでないが応募して通ったのだと思う。やっぱりその時も自分で日本語の原稿を作り、先生が英語に直してくれて、それを暗記してステージに立った。同じ学校の人でとても綺麗な発音をする子がいて、その子のほうがコンテストの成績は良かったのだが、それでも自分の中ではとても良い経験になった。コンテスト出場前後では、教科書レベルの文章が短く感じて、読むのに抵抗感が無くなった。これだけでも出た甲斐があったなと、当時は思ったものだ。

あくまでプラスアルファの活動なので、出なくてもいいのかもしれない。しかし、やったことのないものが目の前にあるのなら、そのチャンスを掴まないのはもったいない。たしかに準備も練習もしなくてはいけないから、色々と考えると億劫になるが、現状を打破するにはすごくいい機会なのである。これは弁論大会の話に限らず、やったことのない全てのことに対して当てはまる。そこであれこれ苦労して得ることはかけがえのないものだし、実際に体験することが何よりも強い。慣れたこと、やり方がわかっていることに安住するのは簡単だが、一歩外に出てみることも意識的にやりたいものである。

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