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変えないという選択

休日に走っていると、色々な人に見かけられるらしい。人のいない朝の時間に走っているのに、自分の気が付かないところで目撃されているということだ。たしかに、着ているウェアは暗めのものが多いとはいえ、ランニングする格好はそれなりに目立つだろうし、人が歩いているような道をそれなりのスピードで駆け抜けていれば「誰だ?」となるのも無理はない。

ただ、その甲斐あってか、走っている人というイメージが定着しつつあるようで、ランニングする仲間が、すこーしずつではあるが増えてきている。実は走るのに興味があって…というニーズは思ったより多いんだなと実感する。みんな、学生時代は嫌々走らされていたかもしれないが、いざ、学校を卒業して誰からも強制されない環境になると、自主的に「走ってみようかな?」という気になるのかもしれない。

同じ時間に、同じような場所を走っていることは飽きてしまうこともあるが、続けていることの強みが出せる。あの人は、あの時間に、あの道を走っている――。別に宣伝しているわけではないが、印象には残るのかもしれない。

FOOT×BRAINで長谷部選手が語っていたこと。「長く続けてきた秘訣は?」という問いに対して、「変えなかったこと」と言っている。同じような練習前のアップ、同じような練習メニューを繰り返しやり続けてきた。もちろん、色々なことは試したうえでのことだと思うが、これがいいと思ったことは辛抱強くやり続けてきたのだろう。おそらく、他の人なら効果が出ないとか辛いとか、色々と理由をつけて止めてしまったことを、長谷部選手は続けた。本人が分析する長く続けられた秘訣は、そんなところにカギがあるようだ。

自分が日々、淡々とやっていることが、周りに徐々に伝わって、走るのに興味があるなぁと、漠然とでも思っている人を一人で拾えたら、楽しいなとは思っている。別に、そのためにやっているわけではないが、結果として、そういう方面にも波及できるのはいいことである。そんなわけで、これからも、できる限り、走り続ける。

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