強い風の感じ方
強い風
今朝、ランニングをしていると強い風が吹いてきた。ランニングで汗をかいていた身体にはこの強い風が心地よく、気分良く走っていた。
しばらく走っていると、いつもの大きなクスノキが立っていた。そのクスノキは強い風にあおられ、枝が大きく揺れていた。青々とした葉っぱもいくつか飛んでいった。
そのときふっと、自分にとっては心地いいこの強い風も、クスノキにとっては少しやっかいに感じられているのかもしれないなって感じた。
それぞれにとっての強い風
辺りに強い風が吹いていたとしても、それによって受ける影響はそのモノ形や大きさ、立ち位置や周りの状況によって大きく異なる。
運動で熱くなった身体にはとても気持ちよかった風が、悠々と一本で立っている大きなクスノキには少々やっかいなモノ感じられたかもしれない。
私自身も走っていなければこの気持ち良さを感じることはなかっただろう。大きなクスノキも森の中の数ある木の一本にまぎれていれば状況は違っていただろう。
鳥はその風を利用して空高く舞い上がる。
ハチはその風にあおられないよう必死にしがみつく。
人によって異なる感じ方
その人の立ち位置や状況によって風の影響は違うのだと、急に自分以外の人への関心がわいた。
建物の中に入って強い風が止むのをじっと待っている人
動くことができずに強い風に必死で立ち向かっている人
強い風を受けて転んでしまった人
強い風にあおられそうな人の前に立って、少しでも風をしのげるように必死で立ちはだかっている人
「自分が感じて当然と思っていることと、他人が感じていることは違う」
そんな当たり前のことを急に実感した。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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