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心にも、身体と同様にメンテナンスが必要

最近のマラソンやランニングのブームや、ベストセラーになった「筋トレが最強のソリューションである」をはじめ、身体のメンテナンスをしている人が増えています。

身体は目に見えるものですし、何より身体を動かすと気持ちが楽になったりします。

今回はそんな身体と同じように、心にもメンテナンスが必要っというのを、ジェームス・アレンの言葉を用いて書いてみたいと思います。

ジェームス・アレンとは

ジェームス・アレンとはイギリスの哲学者です。彼の著書「原因と結果の法則」は、自己啓発書のバイブルとして世界中に読み継がれています。

その中から特に印象深い言葉を上げます。

人間の心は庭のようなものです。

それは知的に耕されることもあれば、野放しにされることもありますが、そこからは、どちらの場合にも必ず何かが生まれてきます
もしあなたが自分の庭に、美しい草花の種を蒔かなかったら、そこはやがて雑草の種が無数に舞い落ち、雑草のみが生い茂ることになります。
優れた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、美しい草花の種を蒔き、それを育み続けます。

同時に、私たちも、もしすばらしい人生を生きたいのなら、自分の心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、そのあとに清らかな正しい思いを植え付け、それを育みつづけなくてはなりません。
(「原因」と「結果」の法則 ジェームズ・アレン ※強調は筆者)

この「どちらの場合にも必ず何かが生まれてくる」っという言葉はとてもインパクトのある言葉です。

例えば私たちは、何か出来事に遭遇したとき、瞬間的に自分の中に浮かぶ考えやイメージがあります。これを認知行動療法なんかでは「自動思考」というのですが、こう言った自動思考を野放しにしてしまうと、自分の人生を雑草まみれの世界にしてしまうかもしれません。

例えば、こんな場面にどんな言葉が生まれてきますか?

身近な例を上げてみます。

あなたは、朝、家庭のゴミ出しをすることになりました。ゴミの集積所に行くと、ご近所の知り合いの奥さんが同じようにゴミ出しをしていました。
あなたは、その奥さんに「おはようございます」っと挨拶しました。
しかし、奥さんはその挨拶に答えることなく、そのまま通りすぎてしまいました。

さて、この場面、あなたはどのような言葉や、気持ちが浮かんできたでしょうか?

同じ場面でも浮かんでくる感情は人によって違う

同じ場面でも人によって浮かんでくる感情はそれぞれ違います。

先ほどの例でも、様々なイメージや言葉、感情が浮かんでくるでしょう。

例えば以下のような感じです。

「なんて失礼な人だ」と怒りの感情を持つ人

「嫌われているのかな」と不安になる人

「無視された」となんだか悲しくなる人

「聞こえなかったかな?」と気にならない人

「きっと私に気があるに違いない」と嬉しくなる人

このように様々な言葉と感情が想像できますが、それはその人の状況や、経験、ひょっとするとその時の体調なんかによって違ってきます。

必ず何かが生まれてきている

こうやってあらゆる出来事に対して、人それぞれ違う自動思考が起こります。そして、先ほどのアレンの言葉を借りれば、こういった思考や感情は「必ず何かが生まれてきています。」

問題なのはそれがあまりにもいつものことで、その言葉や感情に意識がいっていないことです。認知行動療法で「自動思考」というくらい、その言葉や感情は「自動」すぎて気づかないものなのです。

そこにしっかりと、意識を当てて、メンテナンスしていくことができれば、心も身体と同じように健康に保つことができるかもしれません。

日々起こる自動思考に一度注意を向けてみてはどうでしょうか?


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


Photo by Victor Freitas on Unsplash

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