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土佐 芸西村の琥珀に輝く白玉糖をもとめて

今回訪ねたのは、高知県芸西村。高知を西・中央・東の3つのエリアに分けたとき、東の玄関となるのが芸西村です。
村とはいえ、県内唯一の空港「高知龍馬空港」から車で約20分。また高知市内からも車で約1時間弱とアクセスも良好です。

訪ねた日:2022年12月22日~23日 
※当日時点で23日は観測史上一位の積雪となりました。
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「白玉糖」って何?と思われる方のほうが多いかもしれません。
芸西村で作られる黒糖だけが「白玉糖」と呼ばれています。
芸西村でサトウキビの栽培が始まったのは、200年程前だとか。
芸西村の温暖な気候と水はけのよい土地はサトウキビ作りに適していたのでしょうね。
昭和20年から30年頃には黒糖は芸西村の一大産業として栄え、あたり一面はさとうきび畑だったそうです。その後、安い外国産の砂糖が輸入されるにつれ、生業にするのも難しくなり、だんだんと姿を消してしまったとのこと。
先人たちが継いできたこの産業を残したいと地元の皆さんで、芸西村製糖組合をたちあげたそうです。

この日はちょうどサトウキビを刈取り、白玉糖づくりを行っていると聞き、伝承館へ。

薪の柔らかい暖かい蒸気がふあ~っと肌やカメラのレンズを包みます。
(今では珍しい化石燃料を使用せずに薪で焚いてつくっています。)

出来上がった「白玉糖」は、レンガ程のサイズの固まりになっており、艶があり、綺麗な琥珀色。

そして、その琥珀色の白玉糖の味はというと、雑味がなく、優しい甘味、とても上品な味わいです。

「え!!こんな黒糖食べたことない。」あまりの上品な美味しさに、ゆっくり「お い し い ~。」と。
その秘密は・・・サトウキビ畑の土づくり、肥料。そして製糖作業。石灰を入れ酸度を調節し、不純物の沈殿を促し、黒糖の元となる汁は、更に不純物を取り除く為、布でこすそうです。

職人技の火加減。ガスや電気などに頼らず、薪で火を焚き続け、ちょうど良い加減の火で焚き続けます。
煮詰めは、大きな昔ながらの木枠の釜を使用し、竹を使用して何時間も混ぜ続けるのですが、かなりの重労働。

琥珀色の出来上がった白玉糖は、食べやすいサイズで、近くの道の駅などで購入できます。
 すき焼きなどの調味料としてだけでなく、ぜひ、直接一口くちに含んでおやつ替りに召し上がってみてください。個人の感想ですが、とっても上品で優しい味です。

※写真は、イメージです。※内容は個人の感想です。
※2022年12月23日現在の情報です。

#わたしの旅行記

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