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ロープマジック やってます?

毎度おなじみ、レストランマジック研究所小林です。
僕自身は基本的にクロースアップを専門にしておりますが
こう見えても?学生マジック出の人間ですので
ステージに関しても多少は。

それに、仕事としてサロン位までは
フォローしているつもりですので、扱えるマテリアルは
それなりにあるつもりです。

ロープはある意味で、独学の部分が多く
その集大成は、ストアーズの方でも販売している
「3本ロープルーティーン」に。

で、まあロープマジックと言えば、切ってつながる
みたいなものだと思うのですが
あまりやっている人を見かけない感じも。

最近ではいいギミックロープがあるので
クロースアップでも、サロン・ステージでも
ギミックロープを扱う人が大半ですね。

僕自身は、ほとんどギミックロープを扱う
ことはなく、レギュラーからスタートしたもので
仕掛けがある分、扱いにくいなぁなんて思う事も

ちなみに、今使っているギミックロープは

これくらいでしょうか。

レギュラーロープの手順としては
高木先生の手順に準じたものを演じている感じで
日本人が演じるロープカットの手順としては
標準的な物なのではないかと思っております。

ちなみに、海外の方のロープの手順を買ったことがあり
高木手順に近いものだった感じなのですが
クレジットなども甘い感じがして、まだまだ
世界ではロープマジックが研究されてないのでは?
と思ってしまいました。

海外で、ロープで有名なのってタバリ位な感じだし。
(もちろん高木先生もロープで有名ってわけではないですが)

実は、高品質のロープって日本では昔から手に入る物だったので
恵まれた状況にいるのですが、それにはなかなか気づけないんですよね。

かつて、マックキングが日本で演技をした際に
ステージハンズとして、裏方を手伝ったことがあります。
その際に、彼の使っているロープを見たのですが
昔ながらの芯のある固いロープを使ってました。

正直、今の日本ではほとんど見かけないタイプのロープです。
とても扱い難いのに、彼は何の苦労もなく演じてました。

日本のロープはいわゆるスピンドルなどというもので
中空の物です。海外の安いロープって芯があるんですよ。

なので、ロープマジックの研究が進みにくいというのは
ちょっとわかるんですけどね。

最近マーフィーからロープ関係の商品があったりしますが
あれ、日本以外の所ではあり難いものだと思うのですが
日本人としては、そこまであり難い感じでもないのかな?なんて。

普通にロープを買ったら、最高品質のものが
町中にありますので。

で、ロープカットをする際、もちろん太い方が視認性はいいのですが
マジック的扱いは難しくなることもあります。
秘密の部分を握りこんでいるとして、その部分が小さい方が良かったり
しますので。

なので、実は太さは結構重要だったりします。

ただ、サロンサイズ位までなら、結構細目のロープでも
カットの手順などは十分に認識できると思います。
百瀬師匠も意図的に細目の物で演じてましたね。

理想はロープの太さは2パターン位準備しておいて
リハのときとかに決めるくらいがいいのかと。

もう1つははさみで、出来るだ切れるものを準備しましょう。
大人の方なら、大きな問題はないでしょうが
子供に手伝ってもらう際に、はさみのサイズも重要です。

小さい子には大きなはさみは扱い難いです。
重さとかより、上手く広げられないってところですかね。
じゃあ小さいはさみなら?だと、今度は切れ味が悪かったり
切り落とすのに、2,3回切る必要も。

最近実際に演技をしてみて、多少大きくても
切れ味が良いものなら、細目のロープで
潜り抜けられるかな、と。

小さくて切れるものもたまにありますが
(ゾーリンゲンとかヘンケルスとかのいいはさみだと)
文具用の標準サイズで、まあ手伝いのお子さんはそれなりの
年齢の人に、っていうのが妥当でしょう。

何せ、ロープが3メートル程度とはさみが一丁あれば
数分間の演技ができてしまうわけです。
適度な笑いと不思議、そしてセットリセットの簡便さ
まさにワーカーのマテリアルと言えると思います。

1晩に何回も演技、とかだと
どうしてもリセットの事を考えてしまいますが
正直、リセット一瞬、というか
次のロープにはさみを差し込んでおけばいい、位ですから。

ギミックもいいのですが、やっぱり
本当に切って演技している
というのは、一般のお客様にも伝わりますし
ゆえに仕掛けの無さも、無意識下で感じます。

だからこそ、その演技はマジシャン的な魅力を持ちますし。

いいロープが比較的簡単に手に入るのですから
是非チャレンジしてみて下さい。

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