見出し画像

レストランマジック:トリック選定10の基準(その7)

トリックの選定第7段目

ここまでの基準を満たしていれば、だいたい大丈夫だと
思いますし、色々と被ってくる部分はあると思います。

ただ、今回の基準も機動力を考えると大切になってくる
事柄です。

7つ目の基準は
「手の上で現象が起こる」
という事です。

これ、実はいくつもの意味を含んでいます。

例えばウォークアラウンド、つまりは歩き回って演じる場合
テーブルなどが無いことが多いです。
そうなると、使えるのは自分の手と相手の手くらい。
そこに物を置いたり、お手伝いしてもらって現象を起こすわけです。

そういった状況下で、危険なモノ(ギミック的なのね)やトリックは
避けた方がいいわけですよね。

テーブルが使えない、手に取られても大丈夫
相手の手の上で現象が起こる
こういったことを含めての言葉になります。

ギミックに関しては繰り返し使えなくなる
という事も含んでいるような気がします。

ちなみに、適切なギミックを適切な方法で
演じていくのならば、演者がリスクを取りつつ
選択すればいいのでしょう。

そのリスクを減らすのは演者の仕事ですし
デンジャーである事柄(お手伝いしてもらう人の選定も含め)
は、センサーを敏感にして行くって感じで。

後は、現象のパワーを単純に上げていく方法として
観客の手の上で現象を起こすという事を意識してもいいでしょう。

通常ならテーブルの上で行っていたことを
相手の手の上でできないか、相手に手伝ってもらって
演じられないかと考えることは、非常にシンプルでありつつも
簡単に効果を上げる方法になります。

スポンジボールのように元々相手のお手伝いが必須な感じの
トリックは自動的にリアクションが大きくなるわけです。

それ以外のトリックでも、手の上で現象を起こすようにする
何かお手伝いをしてもらう、などの考えを持っていただけると
面白いと思います。

ただし、です

相手の手において現象を起こすという事は、前提として
「マジシャンの道具に触っていい」
という事を意味していますので、どこかのタイミングで
急に手が出てくるという事もありうるわけです。

ですので、何でもかんでもというのではなく
適度にコントロールしつつ、このルールを扱っていってください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?