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作用反作用、パワーと脱力

コロナも5類になり、人々の活動も比較的
広範な感じになってきました。

銀座に出ていても、黒服の人の方が多いのでは?という日々から
お姉さんが外までお見送りしているのをおおくみかける
ようになってきた気もします。

そろそろ僕も、自分の名称である
レストランマジシャンとして、レストランに出ることも
していきたいと思っております。

それなりに長い事、レストランには出ていないので
自分の体をそこに合わせていくことに
注力しないといけないとは思いますが、体力が無くなっていても
その辺は上手くなっていると信じています。

さて、レストランでのホッピングなどは非常に体力消耗が
激しいものです。
歩き回らないといけない、まわりに注意をしてないといけない
手品も繰り返し、リセットする時間さえない、などなど。

正直手品に振り分けられる自分の脳の処理量は
全体の3分の1もないでしょう。
そんな中で、負担のデカいトリックなんて繰り返し
演じられるわけもありません。

もし演じたいなら、方法は2つ
1つは無理をする
もう1つは脳の処理量のマックスを上げるってことで。

無理をするっていうのは、毎回毎回デンプシーロールをするみたいな
感じでしょうか?
(はじめの一歩を知らない方は、すみません)
心身ともに負荷がかかり、どこにそれが影響するのか
想像もできません。

そして処理量を上げるって考え方は、普通の1発の
パワーを上げていく感じです。
ゲームのPRGなどでもレベル3の1撃と、レベル20の1撃は
たとえ素手でも違うでしょ?そんな感じ。

そんな事を考えつつ、武道系のYoutube等を見ていて
影武流合気体術の雨宮先生の当身のように
脱力して腕を投げる、という自らのパワーを無理に使わず
身体操作で威力を上げる感じの事が出来るようになれば
理想なのかな、なんて。

ただ、レストランで演じる際には、柔の技よりも
剛の技の方が効きやすいのは確かです。

僕は銀座で長く、ある意味で遊び慣れた人を
相手にすることが多いわけです。
すると、相手も多少なりともマジシャンの動きに対して
知見を持っていたりってこともあります。

すると、ちょっとしたことで、ちゃんと反応をしてくれたり
してくれます。
目には見えない、思と念を飛ばし、ノンバーバルな
仕掛けを施しておくとそれに反応してくれるわけです。

これは、相手の経験値が高いからこそ同調して起こることで
相手の経験値が低いと全くと言っていい位かかりません。
よっぽど、でんでん太鼓みたいな動きで体を振るミスディレクション
等の方が効くことも。

ただ、そんな場でも相手の力を利用する、または錯覚させる
ってことは多少は可能で、こちらが強い力で踏み込めば
相手も強い力で対応するってことは当たり前にあるわけです。

物理での作用反作用みたいなことが、見えない所
心理的な部分でも行われるわけです。
なので、ホッピングで相手に受け入れてもらえないのは
反作用がデカいんじゃない?って思う部分もあります。

こちらがパワフルに作用をしないことが、反作用を起こさせない
ための方策でもあります。

そしてもう1つ、パワーと威力を勘違いしちゃだめで
(たがみよしひさ「ファイター」を参照(笑))
筋肉に力を入れると筋肉は縮みます、結果的には威力が届きません。

脱力してリラックスしているからこそ、その威力が届くのです。
そしてこちらがリラックスしていると、相手も防御しようとするのが
難しいわけです。これもまた、作用反作用かと。

リラックスして、適切な身体操作でパンチを繰り出す
そんな感じでレストランホッピングが出来るようになったら
色々なことがシェアできるようになるかなあ、なんて。

いろんな経験をしてきて、それほど不思議をたくさん投げ込まなくても
見てくれる方を楽しませることは、多少できるようには
なってきたみたいで。

不思議の量を多くする、という部分最適ではなく
お客さんが満足して帰る、という全体最適を目指し
(本当は再来店してお金を落としてくれる、が全体最適)
まだまだマジックに真摯に向き合っていきたいです。

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