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「働けるうちは働く!」ための仕事と人生の設計方法#8

「エイジレスで定年のない働き方」の実現をサポートする中高年専門ライフデザイン・アドバイザーの木村勝です。

「定年延長」は本当に朗報なのか?

今までシニア層がこれから迎える未来について、少々悲観的な見方をしてきました。

読者の皆さんからは、「おまえの見方は、あまりに悲観的過ぎる。大多数を占めるサラリーマンを国や企業が投げ出すようなことをするはずがない。」という声が聞こえてきます。

もちろん、国や企業もこうした状況を解決すべく様々な施策を検討しています。

「公務員65歳定年延長」導入へ

2018年、公務員65歳定年制の概要が明らかになってきました。

公務員の年金の支給開始年齢が2025年度にかけて段階的に65歳に引き上がるため、定年後すぐに年金を受け取れるようにするための対応です。

65歳定年延長に関して言えば、一年契約の現在の定年再雇用契約よりも65歳まで定年延長のほうが間違いなく雇用の安定性は確保されます。

65歳定年とは、65歳まで正規従業員で雇用されることを意味しますので、正規従業員のみに適用されることの多い、たとえば病気の際の傷病休職規程(6カ月から1年間の会社が多い。会社によっては2年間の傷病休職を認める会社もあります)も適用になります。

「病気がちでフルタイムできちんと働けないから一年で契約終了」という雇止めリスクも格段に減少します。

誰も気が付かない定年延長の「光と影」

公務員の定年制度改正に関しては、65歳定年延長のみがクローズアップされるためあまり話題になっていませんが、同時に次の施策も講じられることが公表されています。

① 60歳超の給与水準を60歳前の7割に、
② 60歳未満の賃金カーブを抑制、
③ 60歳で原則管理職から外す制度の導入

です。

次回は、こうした同時に講じられる施策の影響について少し掘り下げて考えてみたいと思います。

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