見出し画像

報64 コインパーキングと対価

「伊集院光のタネ」というニッポン放送にて放送中のラジオ番組があります。その中で、気になる話題があったのでちょいと拾って思うところを書いてみます。

「伊集院光のタネ」1月30日OA分より。
この回は「ケチじゃない、倹約家なんだ」というメールテーマ。冒頭のトークで、伊集院光の奥さんが『コインパーキングの値段をやたら気にする。多少離れてても安いところへ止める』という話をしていました。

自分も、多少歩いてでもコインパーキングは安いところに止めたいと思っています。それは何故か。
コインパーキングって、値段に対するサービスの差がないから、基本安ければ安い方がいいと思えてしまうんですよ。
コインパーキングのサービスって、車を停める場所を提供し利用時間に応じた料金を徴収する事であり、安全性は保障されていないわけです。それにどこまで金払えるかが焦点になります。
車室で言えば、フラップ式はフラップのサイズも決まっている為にギリギリまで狭いところはあっても広く停めやすいところは少ない。 他にも大通りにすぐ面していると停めづらい、対して面しているが奥まっていて切り返せれば停めやすいなど、停めやすさにクオリティの差は確かにあります。しかしそれはもうコインパーキングというか、立地による差なわけで。 ゲート式も大体一緒です。

他のサービスの差は、精算時にクレカや電子マネーが使えるか否か程度。
『停める』部分に関しては、フラップが上がる、駐車券を取り入庫する、フラップの無いセンサー感知式、前払いチケット方式。 大体はこの4種類です。

じゃぁどこで差別化するとなれば、結局は値段になる。
となれば、高くてサービスが良い場所なんてないと考えれば安い方がいいよねって話になりますよね。少なくとも、俺はそう考えます。
逆をいうと、安かろう悪かろうにもなりにくい。安いからといって必ず板が下がらないとか、バーが開かないとか、紙幣が詰まるとかは無いと思います。ボロッボロの機械使ってるところならあり得ますが、多分その代わりにわざわざ値段下げてる場所なんてそう無いかと。

もっと言えば、会社によるサービスの差も少ないんです。
強いて言うなら、ポイントが溜まるとか、会社で契約してるカードがあるとか、やはり精算時の差は多少会社によって異なりますが。
まぁー人によってどこのブランドがいいとかあるかもですが、個人的にはブランドの差もあまり感じられない。

無人営業である事が、また対価を低くさせようとしてる要因な気がします。いくら常連になったって顔を覚えてくれるわけでもなければ飴をくれるわけでもないですし。 気に入った店なら、多少高くても…となるところが、無人営業だと情が沸かないんですよね。
餃子とか飲食系はまた別ですが。車停めるだけで、別に守ってくれるわけでもない、場所だけを提供するサービスに対してありがたがって金払いたいと思わないわけで。
無人営業とはいえ、この世にある有料サービスの中でも一番愛がない業種なのではとさえ思ってしまうわけです。

ここまで、コインパーキングが擬人化したらほぼSM状態じゃねぇかってくらいボロクソ言ってる気がしないでもないですが、当方かつてコインパーキングのコールセンターに居ました。
例によってとりとめのない内容になってしまったので、これまで読んで下さった方へ、コールセンターやってた者からコインパーキングのお得情報をお届けします。

『料金が糞高い場所は理由がある場合もある』

料理も高ければ高いほどいいとは限らないですが、まぁそれ相当の品質や空間を用意してくれる場合が大半だと思います。お呼びでないお客様もそれなりに少なくなると思います。
それと同じ事をコインパーキングもやる事があります。 海沿いのコインパーキングで、海水浴シーズンはその手の客が多くなるところは、やれ砂だらけにするだの、やれうるせぇだの、クレームも多いのです。そこで、海水浴シーズンだけ、バカみたいな価格に吊り上げるのです。 まぁそういう馬鹿客(オブラートに包んだ表現)は料金看板見ずに入ってくるから結局高ぇっていう一番面倒くさいクレームが来るわけですが。

観光地でも安いところ・高いところはありますが、それらの料金設定理由がコールセンターに開示される事は無いので、聞いても無駄です。
素人考えで、客が飛ばない程度に、利用したい人に使わせるよう満車にならないギリギリを狙ってるんでしょって話ですが。

『 やたらと張り紙の多い駐車場はやめた方がいい。 』

これは、利用者にそういう輩が多いということもあるんですが、それ以上に周辺住人、もしくはオーナーにヤバいやつがいるケースが多いのです。
とにかく、その手の駐車場はドアの締め方がうるさかったから注意してくれ、アイドリングをしているから辞めさせてくれなど、クレームの電話がわんさか来ます。 結局、スタッフ向かわせる他に、無人の駐車場ができる事は張り紙を貼る…になるわけで。
中には「注意した」と言ってくるやつもいる為、そういう駐車場には近づかない方がトラブルに巻き込まれなくていいです。 ガチのお得情報。

『精算機の紙幣返却不可について。』

高額料金になりがちな駐車場でのお得情報。
基本、精算機には紙幣の返却はできないと書いてあります。これは脅しではなく、マジで返却ができないのです。
うろ覚えですが、厳密には機種によっては1枚だけなら返却可能、もしくは500円硬貨4枚(=2000円)までは返却可能だったはず。
推測ですが、精算機は1000円紙幣しか使用できない機械の為、釣り銭が1000円以上発生することはあり得ない。そもそも紙幣を複数枚返すという想定がされておらず、入れたそばから紙幣金庫に行ってしまうからと思われます。その紙幣金庫から排出させる機能がない為、500円硬貨2枚だか4枚で返却されるが、それ以上戻すと今度は釣り銭が足りなくなるので、あとは預り証といった返却できなかった旨記載されたレシートが排出される…というわけだ。
例えば、料金5000円に対して4000円まで入れて取り消しボタンを押すと、2000円程度は500円硬貨で排出され、残りの2000円は預かり証に明記されるといった感じです。
『なんで入れた金が戻って来ないんだ!詐欺だ!』とギャンギャン言ってくる輩もいますが、そういう事なのです。
料金が高額になりやすい駐車場では、結構手持ちの紙幣が足りずに取り消しボタンを押してこのトラブルになるパターンが多い。注意されたし。 ガチのお得情報。

結局、料金と目的地の距離と停めやすさを考慮して、好きなところを使えばいいと結論付け、本文を終わりにしたい。 無理やり書かされた論文。

サポート頂けると、恵まれない大人にワクチン(リポD)を買ってあげる事が出来るので、気が向いたらよろしくお願いします。