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「弱い者たちが夕暮れ、さらに弱いものを叩く」

まったく、2020年は多くの人にとって価値観の転機というか、変わらざるを得なかった年だったんだろう。勿論、そのままの生活レベルを維持できた人もいて、上手くやっとるなと思う。

でも現実は、様々な産業が停滞して、社会全体に暗い雰囲気が広がり、自殺者は11年振りに増加している。

1つ1つの命に多くの人が関わっていたと思うとその悲しみは決して、数字だけで語れるものでは無い。それぞれにそれぞれの喜怒哀楽に満ちたストーリーがあったはず。2021年は経済的な援助は勿論、小さいコミュニティでお互いに声を掛け合っていくことが大切だ。

Twitterのコメントや周囲の人と話していると、辛い事に、厳しい程の「自己責任」の考え方が蔓延っている。

一度立ち止まって考えて欲しい。コロナウィルスに感染した人、社会の保護システムの網に掛かり損ねた人や貧困に陥ってしまった人を、その考え方で更に傷つけていないだろうか。

どれだけ気をつけていても、感染する人はいるし、いつの時代だって貧しい人はいる。特に去年や今年は、些細な事がキッカケで生活基盤を失う方が多いだろう。

政治家やTV番組が、感染症対策として「気の緩み」なんて言葉を発信する状況だ。国は1年経ってようやく、国民を守ろうか重い腰を上げようとしている。

みんな一度立ち止まって、現実だけを受け止めて考えなければならない。

我々は皆、現在「弱い」「脆い」立場にある。収入、感染、日常が崩れ落ちる危険性は常に隣り合わせだ。

「弱い者たちが暗い時代に、さらに弱いものを叩く」のではなく、情け無い事に、我らのトップが言うように、まず気持ちから「共助」を大切にしていきたい。

明けない夜は無いと聞く。少しずつ日常を取り戻していこう。

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