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「身体とかかわる」とは|5/17(金)〜19(日) ワークショップ編

5月17日(金)〜19日(日)に開催する「からだのワークショップ|脳と身体のあいだ」の告知です。あと2名枠、お申し込みができます。身体の痛みや不調に悩んでいる方、あるいは身体との付き合い方に迷いのある方、どうぞお申し込みください。直前でも受け付けています。


私はこの仕事を始めて18年が経ちます。はじめの10年は、当時は東京・恵比寿にあったコンディショニング施設で働き、その後は個人で活動をはじめました。トレーニングの世界に身を置いて10年以上、インドの伝統的なハタ・ヨーガや武術の世界に足を踏み入れたのが4年前くらい。

「身体をよくする」とはどういうことなのか、自分自身は健康的と言えるのか、心と身体のバランス、痛みとの付き合い方・よくなるプロセス。

多くの問いに絶対的な答えがないのは分かってはいるものの、模索しつづける中でみつけた「身体とコミュニケートする」こと。

身体にあらわれる問題の多くは、程度の差こそあれきっかけがあります。火事になる前の火種が存在します。その存在に気づくことができれば、大きな火事(病気や怪我)になることはないのです。

しかし、
日々の忙しさや「これくらいは大丈夫」という思い込みから、身体への対処が遅れることで、自覚しない間に火種が大きくなっていきます。その火種に気づくためには、身体とかかわる練習をくりかえす必要があり、その経験値を増やすことで、身体の訴えつまり火種に気づき対処できるようになります。

滞在中、私は参加される方々のバックグラウンドを汲みとり、一人ひとりが感じている身体の状態に対して、方法論を当て嵌めず、その人にとって何が必要なのかを、常に観察しながら共に進んでゆきます。

身体とかかわる練習とは何をするのか、自分の身体のどこに意識を向けるのか、どうすればかかわれるようになるのか、皆さんにワークを通して体験してもらいます。

現代に広がっている怪我に対するアプローチの多くは、「この怪我にはAをすればよくなります」というものです。でも私の経験上、それだけでよくなることはほぼありません。一人ひとりに表れている症状の原因は様々です。

なぜ、身体に表れている症状がよくならないのか。
それを解決するために必要なのは、どんな薬や方法なのかではありません。その人の日常の過ごし方や仕事、普段の思考、過去の経験など、多岐に亘ります。
それらを丁寧に掘り下げていくことで、ようやく改善の道筋が見えてきます。本人のバックグラウンドを把握せずに対処すると、近い将来高い確率で、同じようなことが起こります。

プログラムの詳細は滞在期間中の体験をもって直に感じてもらいたいですが、日々の喧騒をはなれ、自分自身の身体に意識を向けてみることで、普段悩んでいたことの糸口がきっと見つかります。

穂高養生園という場所で、集まる人たちと一緒に時間を共にできることを、楽しみにしています。



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