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養生園の歩き方|からだのワークショップ

5月17日(金)〜19日(日)安曇野・穂高養生園で『からだのワークショップ|脳と身体のあいだ』をひらきます。ご一緒できる方、どうぞお集まりください。


養生園とは


わたしが養生園を知ったきっかけは西村佳哲さんです。西村さんがひらいている「インタビューのワークショップ」に私自身が参加したこと(参加したのは2022年で、岩手県遠野市にあるクイーンズメドゥ・カントリーハウスが会場のとき)や、西村さんの書籍「一緒に冒険をする」に登場する養生園代表・福田俊作さんのインタビューをとおして知りました。

西村さんが福田さんと交わすインタビューの前に、養生園の説明が登場します。

 ここは約30年前に建てられたリトリートセンターだ。生きてゆく力を弱めてしまった人が、玄米菜食のご飯をいただきながら養生する滞在施設。ここ十数年は、加えて若い女性たちが、デトックスやヨガやマクロビオティック、アロママッサージ等の施術体験を含む穏やかな時間をすごしに訪れている。

(中略)

 食事は、朝10時半と夕方17時半の一日二食。副菜の多い玄米菜食で、とても美味しい。決して禁欲的ではない感じ。普段より一食減るものの意外にお腹はすかず、むしろ一食一食をしっかり味わえるし、一日の時間の流れもゆっくりしたものに変わる。
 スタッフがとても多い。キッチン棟では、いつも3〜4名のスタッフが次の食事の準備をしている。談笑しながら長い時間をかけてつくっている光景は、食べる側としても嬉しい。

(中略)

『一緒に冒険をする』(2018)
『一緒に冒険をする』(2018)

本を読み進めると面白さが増していく。養生園の始まりが1986年どんな風にあの場ができたのか、世界の治療法を実際に見にいった福田さんの体験譚、福田さんが求め続けているもの、「本当に健康な状態」というのは言葉では定義しきれない充実したおもしろい状態、など。手にとって読んでみると養生園の滞在の味わいを深めてくれます。同業の方であれば共感するところ、勉強になるところが多いと思います。




昨秋わたしが滞在したときの様子をすこし。


養生園に関心を示す方は多いです。「養生園はどうですか?」と聞かれることはあるし、わたしも以前はその思いを抱いていました。写真や文章で見ているものと、実際に足を運んでその場に身を置いてみると、想像とは違う世界を体感したことは誰しも経験があると思います。

「思いを巡らすより行ってしまった方がいい」
「やれない理由より、どうしたらできるかを考える」
「勇気を出せるかどうか」
わたしは自分自身にそう言い聞かせ、機会を先送りにしないようにしています。昨秋養生園へ訪れたきっかけも、もともと予定されていたものではなかったし、たまたま機会を得て動いた結果でした。

脳は「行けない理由」や「やれない理由」をひっきりなしに考えます。そうなってしまうのも遺伝子に組み込まれている部分もあるから仕方がない、と思う反面、うまく脳と折り合いをつけることができれば「足取りが軽い」「足が向く」など、身体が感じていることに応えることができると思います。





最後に、『一緒に冒険をする』に出てくる養生園代表・福田さんの言葉を借りて。とくに共感をおぼえたところです。

 生き方なり、悩みの解決について、誰かに「あなたの答えはこうです」と与えられるのではなく、体験から気付いて、自分で方向性を見つけていくのは大事なことだと思う。その方が広がりもあるし、持続する。
 病気の相談から始まるけど、聴いてみると、本人が本当に話したいことや言いたいことが別のところにある場合が結構ある。一緒にいると、それは感じ合うものがありますよね。その部分に結構繊細に意識を持っているかもしれない。本人が話していることより、その人から感じられるものに自分は重きを置いていると思います。

『一緒に冒険をする』(2018)

このワークショップはわたし自身、旅の出発前にも似た期待や緊張感があるし、集まる人たちの出会い、それぞれの身体と出会いなおす時間を伴走する気持ちがあります。身体には本来治す力が備わっているからその力を養う機会になればと思っています。

身体の痛みや不調、精神的な悩み、日々感じている違和感など、身体を動かしながら相談したい方は、どうぞお申し込みください。

5月17日(金)〜19日(日)
場所:安曇野/穂高養生園・新棟
定員:7名
参加費:35,000円
宿泊費(個室  2泊食事付き):45,000円

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