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桜の季節に(Ⅲ)
そしてもう1本は別荘地の主のいなくなった高台の崖で見つけた御衣黄桜。
朝の散歩。
山は新緑の緑のグラデーション。
桜もソメイヨシノが花吹雪で風に舞い、豆桜、八重桜が出番とばかりに咲き誇る。
桜色に霞も染まる中、淡い萌黄色の御衣黄桜が満開に。花芯をほんのり紅色に染めて優雅に佇む。
鶯の鳴き声をBGMにしばし見惚れる。朝の私だけの幸せな時間。
日に日に赤みを増して,蝶が舞うように散る姿は美しい。
また来年、そっと花に触れて名残を惜しんだ。
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