夏イチゴ試験栽培2024@伊豆・伊東  生育履歴/花房数&花数 : 定植後45日目

定植苗納入時に相当量の脇芽のある株が存在


本年度、長野から購入した定植苗の相当数が、4月3日の入手時にすでに本芽・脇芽の2芽であったこと。 以下が、5月18日、定植後45日目時点での脇芽数の分布。 1芽の株が16株、2芽の株が27株、3芽が2株。品種開発元の信州大の栽培ガイド資料では、芯止まり対策のために脇芽は残し、花房立上り時以降は3芽仕立てが推奨されている。

当面は、脇芽の整理は不要

施設園芸ハウスの中で栽培している45株の6割以上が、定植後45日目、5月18日現在で2芽以上

1株あたりの花房数は7割程度が、花房2本以上


各株の第1番目の花房の出蕾は、定植後2-3週間で出揃ったが、それ以降、第2番目の花房の出現があり、5月18日現在(定植後45日)で、1株あたりの花房数は大半(45株中の33株)が2本以上となっている。 

第1番目の花房の花芽分化は、定植苗入手前と判断できるが、第2番目の花房の花芽分化は、恐らく定植後と考えられる。

2芽の株については、次の2種類が観察されている。
〇 各芽から花房が出現している株
〇 特定の芽から2つの花房が出現している株
この2種類の花芽出現の規則性は特に観察されていない。個体差のバラツキの様子である。

昨年同様に、花房の連続出現の兆候(第3番目の花房)が見られる。
現在のところ第3番目の花房出現は4株であるが、出蕾が数株観察されており
花房の連続出現が昨年同様観察されている。


第2番目の花房の方が、花数、花の大きさ共に「強い花房」 花数は5-7つ以上の兆候


第1番目の花房(頂花房?)の花数は大半が3花程度、第2番目の花房(1次脇芽花房?)は、花数増加途上で、現時点でも4つ以上観察されている。今後、花数は5-7つに増える兆候が見えている。

第2番目の花芽分化は、花数・花の大きさ(種の数)が多い果実を生み出す兆候が認められている。


5月18日現在の株の観察写真


花房3本の強い株。各花房の花数は、3花(1番花)、5花/4花(2番花以降)




2芽の各々から花房が出現している株。左右に花房が分かれて成長

花房1本、花数3つの株。成長のバラツキ(遅れ気味)の株

高設ベットから見る成育の遠景。収穫が始まっている成長のバラツキで生育の早い株があるが、平均的な生育状況は、第1花房の第1果がまず大きく成長している様子。


5月末-6月初旬に向けて収穫を迎えそうな花房






これまでに半数以上の株よりランナーが出現。定植後に新葉が出現して来たため、定植時にあった葉については摘出時期を迎えている。


成育観察写真アルバム


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