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移住とWell-Beingな暮らし

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Well-Beingな暮らしを希求して移住を考えている人、移住後にも引き続いてWell-Beingライフ実現の姿を探索している人のためのコラム集です。伊東市・伊豆高原をケーススタ…
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2023年10月の記事一覧

ニホンミツバチの7つの秘密

「みつばちたちの秘密」と題したワークショップが、10月21日にいとう・住もうPT(移住促進官民プロジェクトチーム)主催で開かれました。その際に同PTの座長で、伊豆高原みつばち倶楽部の山本文夫氏が話された「ニホンミツバチの7つの秘密」の内容を以下に掲載します。    山本文夫 秘密1.働きバチのいのちは約40日、生まれてすぐには幼虫の世話や、巣作り、貯蜜などの内勤の仕事をして、寿命が短くなると外に出て蜜や花粉を集める仕事に変わります。外勤は外敵に出会って死ぬ確率が高い、それは

私と夏いちご

コラムニスト Dancingdoll 4月末に夏いちごの試験栽培に挑戦してみませんか?という記事が伊豆新聞に小さく載った。 夏に苺が採れるなんて面白そうと軽いノリで参加。実はとてもまじめに本格的なミッションを持っていることに気づき場違いな自分にどうしようと焦り、気持ちはあとずさりした。 でも自分で育てたイチゴでスイーツを作ってみたいという気持ちが勝りにわか苺農婦に。 育てる中で一番感じたのは子育てと共通することが多い、というよりそのまま。成長過程でほかの方のアップした苗

お帰り、わが相棒

コラムニスト Dancingdoll こねる音がおかしい!そう思って覗いた途端、急に早く回りだしボールから粉が飛び散った。最近いつもとは少し違う音がしていたので気にはしていたのだが。    さて、どうしよう!13年、途中一度モーターの修理に出しているのでもう寿命かなという思いが頭をよぎった。家電品の部品の保管は10年というのが今の日本では常識。買い替えるしかないかなとネットで検索。    その中にBOSCHのキッチンマシン。我が家のとほとんど変わっていない、ボールがステ

最初の質問は 長田弘

今日、あなたは空を見上げましたか? 空は遠かったですか。近かったですか。 雲はどんな形をしていましたか。 風はどんなにおいがしましたか。 あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。 で始まる。 今の時期は日本古来の自然のリズムでいうと寒露。初秋、中秋に始まり、今は晩秋。 本格的な秋の始まり、草木に冷たい露が降り、空気が澄んで秋晴れの日が多くなり、夜空に輝く月が見られると。 都会に住んでいるころはそんなに空を見上げていただろうか? こちらに住まいを移してか

フェンネルシードの収穫

コラムニスト Dancingdoll フェンネルは標高200M、海風が吹き寄せる我が家の庭は居心地が良いらしくこぼれ種からたくさんの芽が出てあちらこちらで花を咲かせる。冬には枯れてしまうが、春になると一斉に顔を出す。 東京のイタリア人シェフにその話をしたら目を輝かせて「羨ましい!伊豆高原に住みたい」 イタリアでは料理だけでなくしょっちゅう口に含んでその甘い香りとほんのり苦みを楽しむのだとか。 名古屋のショールームで仕事していた頃、目の前のパン屋さんで人気のライ麦とキャラ

黄金の一滴

コラムニスト Dancingdoll 伊豆急がこの地でオリーブ栽培を始めて10年、初の収穫祭が開催され一般参加者が体験したと今朝の伊豆新聞の一面トップに。 我が家もこちらに住まいを構えた時に庭師に頼んで2本のオリーブの樹を植えてもらった。毎年春に小さな可愛らしい花をたくさん咲かせ、秋には鈴なりに実をつけた。晩秋の柔らかに日差しを受けてオリーブの実を摘むのが我が家の実のなる樹の収穫の始まりだった。 ある年、急に元気がなくなり、注意深く見てみると、根元に木屑のようなものが。穴

四日市の畑から

毎年この時期、四日市の友人の畑から宅急便が届く。 落花生、さつまいも、太秋柿、そして日本ミツバチの蜂蜜。大きな段ボール箱にどっさり。 去年お裾分けしたご近所さんは、落花生の甘みのある美味しさに感激、粒をいくつか残しておいて、今春畑に植えたら、たくさん実った。収穫して薪ストーブの火でガラガラ煎って食べると最高なのよといたくお気に入り。 我が家も生を茹でてお酒のつまみに、残りは天日干しして段ボールに入れて冬場まで保存。甘みと香りが際立って美味しくなる。 さつまいもは今人気のシルク

薪ストーブのある暮らし

チムニー・スィープがやって来た 2年に一度の煙突掃除、はるばる知多半島から車を飛ばしてやってくる。最初の頃は屋根に登っての作業。海風が吹くこの辺りでは落ちないかとヒヤヒヤした。 4年前、真夏にやって来た時は、こんな暑い時に屋根に登ったら焦げてしまいそうと心配したら、大丈夫、秘密兵器見つけましたとニヤリ。室内での作業に切り替わった。プラスチックの羽がぶんぶん回って煤をこそげ落とすのだそう。その時は薪ラックやバケツも片付けでの作業。 昨年やって来た時は道具も増え、巨大な掃除

『畑のある暮らし、楽しい自然の恵み』第5回 大自然からの恵み

いとう住もうPT 移住促進官民共同プロジェクトチーム 座長 山本文夫 わが家の南斜面はミズナラの林、そこにワラビが3月から6月まで続々と新芽を伸ばしてきます。ワラビは洗ったら重曹をかけ、熱湯を注いで蓋をして冷まします。煮つけにしても、酢醤油で食べてもおいしい。 この10年、竹藪が放置されていることが多くなりました。借りた畑の地主さんから、竹藪を整理してほしいと頼まれました。その代わりに太い孟宗竹のタケノコを掘り放題です。 明日葉、タラの芽やフキノトウはどこにでも生えてい

すこやかな身体とはたけ~自然農と東洋医学のおはなし 【連載2日目 なんで草を抜かないの?】

コラムニスト 野見山文宏 (のみやま ふみひろ) こんにちは、伊豆で自然農を営んでいる野見山です。 ● 前回の振り返り 前回は自然農の概要をご紹介しました。 自然をお手本に、自然のチカラを借りて ~ 野菜を育くむのが自然農。 ~ 心身の健やかさを育むのが東洋医学・・・でした。 今回から少しずつ具体的にご紹介していきますね。 まず最初にご紹介するのは、自然農のお家芸「草マルチ」です。 ● 草との闘い まずはこの画像をご覧ください。これは真夏の厳しい日照りの畑で、慣