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【書評】100年時代を行く抜くための『投資家みたいに生きろ』藤野英人著

こんにちは、レゾナンスリーディング、
渡邊康弘です。

本日の一冊は、ひふみ投信で有名な
レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役の

藤野英人さんの一冊『投信家みたいに生きろ』です。


藤野さんといえば、やはり有名なのが「ひふみ投信」と
もう一つヤンキーの虎ですね。

藤野さんはこれまでの著作の中で、
「ベンチャーの虎」と「ヤンキーの虎」が

新しい日本経済を担っていると話しています。

「ベンチャーの虎」とは、ビジネスに新規性があり、最先端の技術やマーケティング手法を駆使して、資本市場から積極的に調達をしながら、世界に打って出るような起業家のこと
「ヤンキーの虎」は、いわゆる地方のマイルドヤンキーたちを雇用して束ねていくリーダーで、携帯電話の販売店、コンビニエンスストアのフランチャイジー、介護関連サービス業などを複数経営して、近年各地で存在感をだしている。

本書は、投資家としても注目されている

藤野英人さんが、これからの時代、
どのように自己投資をしていけばいいのか?

その内容について書かれた一冊です。
投資家みたいに生きるとは何か?

それは、投資家が当たり前に考えている
「思考」を手に入れ、日々の習慣を変えること。

従来のお金の不安をなくす方法は、次のようなものでした。

これまでのお金の不安をなくす方法
1.「若いうちにたくさん稼ぐこと」2.「支出を抑えること」

しかし、ロンドン大学ビジネススクールのリンダ・グラットン教授がいっているようにそれだけではもはや生き抜くことができない時代がやってきました。

それでは、どういう思考を持てばいいのか?

藤野さんは、こういいます。

投資家的な解決法。
1.「長く働き続けること」
2.「収入の一部を投資に回すこと」

さらに、こう続けています。

投資とは、エネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為

では、エネルギーというものはどうできるのでしょうか?

エネルギー=主体性×時間×お金×決断×運
主体性(やりたいこと)
時間(平等に与えられたもの)
お金(過去・未来の缶詰)
決断(成功体験の積みかさね)
運(謙虚な気持ち)

こう定義しています。

そして、未来からのお返しをこう定義しています。

未来からのお返し=目に見える資産、目に見えない資産、明るい未来
目に見える資産(お金・プロダクト)
目に見えない資産(スキル・健康・人間関係)

このようにまず、思考のベースを持つこと。

投資家の思考、視点をもって
アンテナを立てて
日々の習慣が大事だといいます。

投資家は特別な情報を持っているわけではありません。

みなさんと同じ、開示された情報から、日々、投資先を決めています。

それでは、心の響いた習慣のポイントを見ていきましょう。

流行しているものをいち早く自分で試すことによって、
世の中に価値観に対してのあなた自身の身体的感覚を得ること
流行に限らず、新しいものに反射的に嫌悪感が起こってしまうのは、「過去」に目が行っているから。
流行を気にするだけで、不思議なことに、同じ風景もまるで違って見えてきます。いつもの通勤ルートや住んでいる街の景色が変わり、移動時間が情報収集のための時間に変わるのです。
家電量販店を「くまなく」歩くクセ
最先端の情報集積地として、コンビニを見ている
メルカリやTikTokなど、少なくとも身近に流行っているアプリは
ダウンロードして実際に使ってみる
年間120日くらいを東京以外で過ごしています
ネットに書いていたことを教えるだけでは、ただのコピー行為です。ネットには載っていないけれど、実際に現地で聞いて自分の目で確かめた情報を持っていたら、あなたの価値はぐっと高まります。
業績がいい企業は、プロのカメラマンによって社長の魅力を引き出した写真を使っています。
大学を卒業してからの勉強習慣のほうが、受験時代の勉強よりも多くの差を生みます。勉強をやめた人は、人生の成長が止まります。
忙しいからといって、インプットすることを怠ってしまうと、どんどん時代から取り残されることになります。
知らない言葉が出てきたら、恥ずかしがらずに「それって何ですか?」と聞く。
自分の常識と違うなと思ったら、すかさず「なぜ?」を繰り返す。

こうして、この本を読んでみると、私の思考や習慣は、学生時代の投資経験が生きているなと思います。

書評家として有名な土井英司さんも、『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』の中で話しているように、やはり投資家的思考というのは大事ですね。


こうした生き方をしていると、なんとなく流行になるモノがなんとなく感じられるようになります。

もちろん、それは確実、100パーセントではないものの、なんとなく感じられるのです。

それを島田紳助さんは、「テンポ」と「リズム」。XとYという話をしましたが、本当にそう思うのです。


私は、読書の人なので、ずっと15年間ぐらい、二万冊の本を読み続けています。マンガも含めるともう30年以上、本に触れてきたわけなのですが、、、、やはり、世の中の流れが大きく変わってくる、

その本やマンガ、雑誌があるものです。

もちろん、流行の最先端にいる人は、その流行を創り出す前線にいるので、

形になるころには、少し遅いわけですけども、ビジネスをやっていく人には、形になってからでも遅くないのです。

一般の人が「ああこれいいかも」「あっ、これずっとほしかった」「そうそう」そういう感覚の瞬間は、形にされてから、少し後ですからね。

その兆候、兆しをみるというのが大事なんです。

いろんな出版業界でもヒットを出している編集者に会って、質問する部分は、「テンポ」と「リズム」。XとYについてです。

その方が、どのように時代、流行をつかむための習慣を持っているのか?

なんとなくという感性、本能的に、それを導き出しているのか?

それとも、理性的に、ロジックでそれを導き出しているのか?

投資って結局は、「ケインズの美人投票」ですから、みんながいいっていうものを、早くに見つけて、安いうちに投資する。

そして、みんながいいって高値になったときに手放して、利確させるのか?それとも、保有しつづけるのか?

私はやっぱり、生き方として、みんながいいって言われてからそれを応援するのではなく、その人が出始め、これから伸びるってタイミングで、応援をし、そして、伸びたら、その伸びた人にゆだねるっていうスタイルだなぁ。

そう再認識する一冊でした。

これからの時代の生き方、50代で活躍している方々の習慣が学べる一冊です。

おすすめです。


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