見出し画像

情弱賃貸、情強賃貸。

 賃貸派の人なら、物件を借りる際の初期費用に頭を悩まされることがあるかもしれないが、大抵の不動産屋は無知だと足元をみてぼったくりに来るから要注意だ。

火災保険は自由に選べる。

 大家の許可が得られれば、不動産屋の指定された割高なものである必要がないから交渉するべきだ。

 私は日新火災の「お部屋を借りるときの保険」で年間4,000円の支払いで済んでいる。

 当初提案された火災保険が内容は変わらず年間1万円のものだったから、いかに業者側が儲かることしか考えてないかわかるだろう。

仲介手数料は原則0.5ヶ月分。

 都会だと1ヶ月が相場になっているけど、実は宅建業法46条の条文では仲介手数料は0.5ヶ月分が原則とある。

 借主と貸主双方から合わせて1ヶ月分が上限なのだが、借主から承諾を得た場合、1ヶ月分収受しても良いことになっている部分を拡大解釈しているのだ。

 だから、名前や押印が必要な書類のチェックボックスにしれっと承諾しますの文言が見受けられた場合は、同意のチェックをしないか、文言を二重線で消した上で押印すれば、業者は法外な仲介手数料を取ることはできない。

9割以上の物件は、どこの不動産会社でも契約することができる。

 レインズと言う不動産業者が持っているネットワークを介して物件のやりとりができる仕組みだから、初期費用の相見積もりを取って、悪徳な不動産会社には近寄らずに、安い金額を提示した不動産会社に行けば良い

礼金。

 大家へのお礼として1ヶ月分支払うのが相場になっているけど、大家が礼金を設定していないにも関わらず、業者が請求して着服しているケースがあるから、怪しい業者であれば、大家に直接確認するのが無難だろう。

害虫駆除や消毒費用など。

 請求は一丁前だが、名ばかりで本当にやっているかすら怪しい。

札幌のアパマンショップ事件。

 この事件は、未使用の除菌消臭スプレーを廃棄するため、密室で噴射したことによるガス爆発事故が発生している。

 このことから、スプレー缶は購入していたが、実際に使用することは殆どなかった結果、まとめて廃棄処分に至ってガス爆発に至ったと考えられる。

 ホームセンターで同等のスプレー缶が売っているので、建前でも自分で処理すると伝えて請求されないようにしよう。

家賃保証会社。

 これは大家さんが安心するためのものなので、保証人に切り替えるのは難しいが、料金を上乗せして業者が差額を着服するケースがあるので、家賃保証会社の料金が記載されているパンフレットを請求して確認すると良い。

鍵交換。

交換は任意であるため、交換しなければ料金は発生しない。

ハウスクリーニング。

 入居時と退去時の双方で請求してくる業者もあるから、入居時に支払った場合は退去時に費用が発生しないことを確認して、メールなどの証拠になるもので残しておくと良い。

 大事なことだから何度も記すが、資本主義とは、無知であることと、愚かであることに、罰金を課す社会だから、搾取されないための知識を身につけよう。

 参考までに、NPO法人の賃貸トラブルたすけ隊では部屋探しから入居中、退去時に知るべき内容が記事にまとめられていて、スマホアプリもリリースされている。

 アプリは有料だが、賃貸物件の記録写真に、不利益を被らないために関係する法律などを添付しているから退去費用を搾取される可能性を考えれば、アプリ代以上の価値はあるだろう。私もクラウドファンディングで支援した対価として頂いたので利用している。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?