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株主優待を活用する。

 費用削減の重要性は以前にも記したが、生活レベルを変えずに費用を削減するとある程度で限界が見えてくる。

 そうなると、残るのは生活レベルを落とさないと削減できない領域になってくるけど、それだと精神的に良くない。過度なダイエットが後々リバウンドするのと一緒で、過度な節約によるストレスを感じると、発散目的での浪費に走りやすい。そうならないために、活用の余地があるのは、

株主優待で生活費用を削減する。

 真っ先に思い浮かぶのは外食産業の優待だと思うけど、外食産業は業績が安定していないことが多いから、優待そのものが改悪だったり廃止になるリスクが存在する。

 長期投資の目線では株価も配当も将来に渡って上昇するか、最低でも同じ水準を維持できるかすら不透明だから、

優待を目当てに投資するのはあまりおすすめしない。

 そう言われたところで、どの銘柄が良いか分からない方に向けて、参考までに優待投資家なら誰もが知っているであろう5つの銘柄を紹介する。

ビックカメラ(3048)

 誰もが知っている国内2位の家電量販店だ。通信販売にシェアを奪われていることもあって、業績が伸び悩んでいるのは頂けないが、100株10万円前後と投資初心者が手を出しやすい金額だ。優待券も長期保有で増額するから、株式を長期保有することの良さを味わうことができるのも魅力的。

 100株保有の場合、年間3,000円の優待券から始まり、1年以上保有で4,000円、2年以上保有で5,000円となる。長期保有なら優待だけで利回りが4%を超えるから、25年間優待が存続するなら、優待券だけで投資金額の元が取れる計算になる。

 ビックカメラ、ソフマップ、コジマの店舗が近くにある方なら、日用品の購入にも使えるので保有していて損はないだろう。

TOKAI HD(3167)

 首都圏在住の方にはあまり馴染みがないかも知れないが、東海地方のインフラサービス会社だから業績は安定しているし、国内株式では配当利回りも高い銘柄だ。ビックカメラ同様、100株10万円前後と投資初心者が手を出しやすい金額なのも魅力的だ。優待は自社サービスの中から1つ選ぶ形式で、格安SIMの割引が変わり種で面白い。

 LIBMOと言う聞いたことがない格安SIMだけど、ドコモ回線を借りているから、使用感はOCNモバイルと似たようなものだ。100株保有で毎月350円、300株なら毎月850円が請求金額から割り引かれる。

 私は楽天モバイルを契約しているけど、楽天回線は屋内や地下鉄なんかで圏外になってしまう欠点があるから、それをLIBMOのドコモ回線で補っている。300株保有していると、データ通信専用SIMのライト(低速)プランは月の支払いが発生しない。普段はライトプランにして、旅行なんかで楽天回線エリアがない場所に長期で滞在する時は、マイページで事前にプラン変更することで柔軟に翌月のデータ容量を増やせるから使い勝手がいい。

 データ通信専用SIMの3GBプランでも支払いは10円ちょっとだからコスパは最高だ。自分から通話しない方であれば、音声通話機能付きSIMの20GBプランでも月々の支払いが1,200円に満たないから、通信速度にこだわりがなければ、大手キャリアのオンライン専用プランを凌駕する破格な携帯料金を実現できる。

サムティ(3244)

 首都圏在住の方にはあまり馴染みがないかも知れないが、関西では有名な不動産会社で、テレビCMも流れている。不動産業界なので少子高齢化によって先行きが明るくないのは頂けないけど、今のところ業績は悪くないし、配当も年々増加傾向にある。

 200株以上の保有が必要になるけど、毎年ビジネスホテルの無料宿泊券が保有株数に応じて貰えるのが旅行好きにはありがたい。

 300株以上保有すれば、2人で使うことだってできる。東京、名古屋、京都、大阪、広島、博多、長崎※と主要都市で使えるから、旅行時の宿代を削減できること間違いなし。

※現在、宇都宮及び、長崎は宿泊療養施設に指定されているため、除外されている。(2022年2月時点)

オリックス(8591)※廃止

 誰もが知ってる球団だが、実は国内最大手の総合リース会社。それもそのはず、昔の社名はオリエント・リースだ。株主の構成の大多数が海外の機関投資家のためか、近年まで株価が割安で放置されていたが、最近になって見直された株価となっている。

 私見では資金繰りや会計処理の点で、リース業界は伸び代があると踏んでるけど、答えは未来にならないと分からない。

 優待は5,000円相当のカタログギフトだけど、3年以上の長期保有で1万円相当にグレードアップするから、長期保有の良さを味わえる銘柄のひとつだが、残念ながら2024年3月権利確定分を最後に優待が廃止されることが発表された。

KDDI(9433)

 言わずもがな、大手電気通信事業会社で業績は右肩上がり。利益を株主に還元する傾向にあるから、配当も結構な金額で増加傾向だけど、人気銘柄だから株価も結構な金額。

 投資初心者には手の出しづらい価格帯だが、通信業界は少子高齢化の日本で数少ないイケてる業界だから、種銭を確保したら保有したい銘柄だと考える。

 優待は100株以上保有で3,000円相当のカタログギフトで、5年以上の長期保有で5,000円相当にグレードアップする。でも、それ以上に配当金が増加するから、今の右肩上がりの業績が永続するのであれば、個人的に最期まで保有しておきたい銘柄のひとつだ。

最後に、

 投資は自己責任です。あくまで私個人が投資しているものを紹介しているだけなので、内容を鵜呑みにせず、参考程度にして頂けると幸いです。未来は誰にも分かりません。自分の頭で考えて納得した上で、身銭を投じて頂きたいのと、特定銘柄を推奨しているわけではないことを予めご了承ください。


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