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お金で解決するのは最終手段。

ナマケモノ的生存戦略。

 少子化対策の財源を、現役世代しか納めない社会保険料で賄う方針を示して、裏庭の焚き火レベルで炎上したことから、「追加負担なし目指す」と方針変更した政府だが、あくまでも火消しのポーズを取って棚上げしたに過ぎない。

 現役世代から負担させないとしても、法人増税などにより、どこかから徴収する方針であることに変わりはなく、兵庫県明石市のように、知恵を絞って財政のやりくりだけで2倍以上に増やす気概は感じられない。

 今や国民負担率50%目前の中、意識している個人は家計のやりくりで、将来への備えをどうにか捻出しているにも関わらず、役人には無駄を削る発想がないと思われても致し方ないだろう。

 私は見栄もプライドもないため、使える公共施設は税金の元を取る勢いでフル活用するし、スーパーで割引シールが貼ってある商品に目がない。

 公共施設だけでは、どうしても解消できない不満があれば、株主優待やポイント、フリマアプリを駆使して、それらを解消できないか思考を巡らせる。

 身銭を切るのはそれらを考えた上で、どうしてもキャッシュ以外で賄うことが、あまりにも非効率だったり、現実的ではないと観念した時だけだ。健康で文化的な最低限度の生活を営むための、衣食住以外で身銭を切る頻度は、恐らく世間一般の人よりも低い。

 だからこそ20代ながら、収入が中央値レベルだった社畜時代にも関わらず、老後資金問題を考えなくて良いレベルの資産を保有できている節はあり、それが周辺的正社員に嫌気がさして、早期退職と地方移住を実現できる後ろ盾として機能している。

 そんな金銭の基礎代謝量が非常に低く、比較的少ない金融資産の複利で生命活動が持続可能と思われる、ある種ナマケモノの生存戦略に酷似している身としては、投資家のバイブル本である、会社四季報すら図書館に居座り、これまで全ての内容に目を通すよう努めていたが、財政難の地方に移住したことで、四季報置いてない問題に直面して、悩みの種となっていた。

知恵を絞って仕組みで解決。

 以前に試行錯誤して、県立図書館の所蔵検索でもヒットしなかったことで、いよいよ東洋経済の定期購読しかないと諦めかけていたが、検索しても出てこない謎が解けた。

 5月にFP2級を受験した際に、県庁所在地にある市立図書館に立ち寄ったところ、会社四季報は雑誌扱いで、バックナンバーを含めて1年分保管されていた。あくまでも雑誌だから、所蔵検索では出てこなかっただけで、いくら財政難の地方とはいえ、流石に県庁所在地の図書館には置いてあった。

 自転車では厳しい距離で、鉄道運賃こそ必要なものの、人が少ない平日に、丸一日居座れば欲しい情報は得られるから、定期購読をするよりも遥かに安上がりで、紙媒体の四季報が読めることが判明したため、定期購読の案は選択肢から消えた。

 リンク先の記事にも記したが、別に会社四季報の内容くらい、ネット証券の口座を開設していれば、サービスとして無料で閲覧できる訳だから、保有銘柄の四季報予想を確認するだけならWeb上でできる。

 何なら保有銘柄くらいはTDNETViewerで、逐一決算短信の情報をまとめているため、会社予想の業績と、四季報予想の業績を比べて、乖離率に応じてニコちゃんマークを擬似的に再現することくらい、関数を駆使すれば造作もない。

 これにより銘柄分析のために、決算短信を表計算ツールに打ち込んでいる銘柄であれば、わざわざ欄外の乖離率ニコちゃんを確認するために、紙媒体の四季報を読む必要はなくなった。

 これにより四季報の価値は、スクリーニング機能では拾えない銘柄を、ニコちゃんマークなどの、何かの拍子で目につく偶然性のみとなった。

 流石に4,000社近い全銘柄の決算短信を打ち込むのは非現実的で、ここまで来ると、お金を出して買った方が早いが、一応、知恵を絞ればこの段階までは、自力で工夫を凝らすことで解決できる。

論理式で顔を表現するとまぁこうなる。
因みに左側の%とは無関係。

買わなければ100%オフ。セールが霞む。

 よくECサイトで、何とかセールとか、ポイントアップキャンペーンが開催される。どうせ買うなら少しでもお得な方が良いのは同意だが、そもそも買う必要があるものなのか否かを見極められる方が、買い方よりも重要である。

 大抵の人は、1年で一度も使うことなく、持て余している物がいくつもある。無いなら無いなりに知恵を絞ると、今所有しているものを引っ張り出す形で、意外と些細な不満は解消できたりする。

 買う必要があると思っていたものが、今あるもののやりくりで買わずに済むなら、100%オフでセールの比ではない。

 そもそも、安いから欲しいと思うのが本質的ではないのは、「悩む理由が値段なら買い、買う理由が値段なら見送る」類の格言からも窺える。

 そうして消耗品以外での金銭消費を引き締めると、自分ひとりが最低限食べていくのに必要な金額や、労働日数が極端に少ないことに気付く。それに気付けると、がむしゃらに定年まで労働するようなサラリーマン人生で良いのか、いつ考え直しても早過ぎることはない。


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