【直営店の改装】社員店長は他人事になりがち~問題編~


写真業界の売上は10年以上右肩下がり↘️が続いてるので、なんとか活性化しようと、直営店は内装のコンセプトを変えて大規模な改装を行いますが、FC(フランチャイズ)オーナーは改装資金どころか日々のメンテナンス費用も出せません。

改装できない→お店は活性化しない
メンテナンスできない→お店は古びていく
変化のない店舗は風景になり目に留まらない
店に用のある人以外には(店が)見えなくなる


こんな「負のスパイラル」から抜け出せなくなるんです。これって深刻な問題ですよね・・・。

近年は直営店ののれん(FC)化(=社員が独立してオーナーに)が加速し、のれん化推進のもとにFC店舗にも支援が入り改装プランニングをする機会が増えました。フランチャイズのオーナーともなれば、日々の売上が自身の収入に直結しますから、その情熱は半端ないです。

なのでオーナーとの打ち合わせでは、さまざまな議論が交わされ、オーナーの希望を受け止めつつ、私の長年の経験則をもとに交通整理をしたうえで、たどり着いたプランを提示するので結果的に挑戦的で魅力的なプランが作れます。(そんなオーナー店舗の改装の話は次回www)

でも直営店となるとこうはいきません。

直営店の社員店長の意識を知った

直営店の改装も、店長の思いを反映したい所ですが、大体は、マネージャーか営業部長、時には社長の思いが上から降ってきてしまいます。店長も、自分より多くの店を知っている上長から言われたら、なかなか代案なんて出せないでしょうね。※直営の店長は異動も多くて思い入れが培われにくいという悩みもあります。

私もまだ改装の経験が浅かった頃は、上長と打ち合わせを行い、指示通りにお店を作ることを「良し」と思っていました。

でも、改装後に店舗にヒアリングをしにいくと、店長にとってそのお店は・・・「上からの指示で作られた店」と言う他人事感が、意識の中にあるのがヒシヒシと伝わってきました。

オーナーではない社員店長に持てる力をフルに発揮してもらうためには、改装をきっかけにお店への強い思い入れが発動する仕掛けが必要そうです。

他人事から自分事に

私は、最初に店長+マネージャーや営業部長(もちろん社長も)という形での打ち合わせを止め、マンツーマンで店長の希望から伺うように変更しました。

店長と上長が同席すると、店長の案はほとんど潰されてしまうんです。

なぜなら多くの店を抱えている上長は、個店の新しい実験や試行錯誤に労力を割けないから、管理しやすい同じ規格の店を量産したいのです。同じ内装プランなら展開マニュアルも指示も1種類で済みますからね(長い低迷の中で店長の自主性にはあまり期待しなくなってしまっている事もなんとなく分かります)

写真屋さんは長らく「待ちの商売」でした。(クリーニング屋さんなんかもそうですね)一生懸命、店の前で客を呼び込まなくても「プリントしたい」「クリーニングしたい」お客さんは勝手に入ってきてくれちゃう。

過去に書店や文具店、ゲームショップで店長経験のあった私には、客を呼び込む努力をしないスタッフの意識の低さにカルチャーショックを受けたものです。

私は少々面倒くさくなる事を承知で今までの決まりの流れを変えてみることにしました。

【直営店の改装】社員店長は他人事になりがち~改善編~  に続きます。


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