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歳を取るのが楽しくなることを考える

50歳になったらピアスを開けようと思っている。人生初めのピアスだ。

物心ついたときにはクラスのカースト上位の耳にはピアスの穴が開いていた。大学に入り友人が次々とピアスの穴を開け、耳元のおしゃれを始めた。それでも自分は頑なに開けてこなかった。

単純に人体に穴を開けること、その穴が一生持続することへの恐怖と、固定概念の強い親を持っていたためピアスへの忌避感が強かったことが主な理由だと思う。

ただ50歳が近づきつつある今、「人生でやり残したことはないか」を日々模索するようになった。そのひとつがピアスだ。

穴を開ければ人生が変わるなんて甘いことを夢見ているわけではないが、これまで試したことのない分野のおしゃれができると考えただけでワクワクできる。

歳を取ることがイコール死に近づくと気付いた頃から恐怖でしかなかった誕生日がまた楽しみになった気がする。


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