必ず0以上にしたいときに使えるMAX関数

財務シミュレーションを作っていると、必ず0以上にしたいという変数がでてくることがあります。例えば、ネット上で提供しているサービスのユーザー数。何らかの施策でユーザー数が変化し、売上や利益も変化するというシミュレーションを作るとします。

ユーザー数が増える施策だけでなく、減る施策を検討することもあります。しかし、どんな施策をとったとしても、ユーザー数が0より小さくなることはありえません。(0に近いのも、とても困りますが・・・)

例えば、施策後のユーザー数が、セルA1×セルA2で計算できるとします。そして、そのユーザー数が減ったとしても必ず0以上になるのであれば、一般的にはIF関数を使って、このように記述すると思います。

=IF(A1*A2>0, A1*A2, 0)

計算式が短ければ、これでも問題はありません。しかし、複雑な計算式になってくると、計算式を2か所に書かなくてはならないため、とても長い記述になってしまいます。

また、計算式を直したくなったら、書いた2か所とも直す必要がでてきて、直し忘れが起きやすくなります。

そこで、これらの問題を回避するため、MAX関数を使う方法があります。

この例では、次のように記述します。

=MAX(A1*A2,0)

記述が半分近く短くなり、計算式を書くのも1か所のみ、とシンプルになりますよね。

細かなテクニックですが、意外と使える場面が多いと思います。


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