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構成要素に分解してアイデアを考える

この記事で取り上げた、アイデアを考えることをもう少し続けてみます。

前回は、ビール系のアルコール飲料を例にしました。今回は、ビール以外のお酒も含めて、お酒の種類と容器という2つの構成要素に分解して、アイデアを考えてみます。

まずは構成要素のひとつ、容器の種類を調べます。例えば、ビールの容器を検索してみると、一般的なのは、ビンや缶ですが、いろいろ見つかりますね。缶でも、フタが全開になる容器もありますね。

では、この容器でビール以外のお酒を入れてみたらどうか?と発想してみるのです。例えば、ワインはどうでしょうか?フタが大きく開くことで、ワインの香りを感じやすくなる、といった商品メリットは考えられないでしょうか?あるいは、日本酒でも同じように香りを楽しむタイプのものであれば、可能性はありそうです。

ビール以外のお酒の容器では、どうでしょうか?例えば、日本酒。日本酒でも大きくフタが空く容器がありますね。カップ酒です。

これにもワインをいれるというアイデアはありそうです。他のお酒は、どうでしょうか?少量のカップであれば、ウイスキーも可能性がありそうですね。いろいろ飲み比べしてみたいというニーズにマッチするかもしれません。

最後にお酒以外の容器はどうでしょうか?例えば、シャンプー・リンスの容器や洗濯用洗剤です。シャンプーやリンスの容器であれば、一定の量を測り取ることができますね。例えば、ハイボールにするときのウイスキーの量や、チューハイを作るときの焼酎など、ある程度、決まった量を測り取りたいときに、このような容器であれば便利ではないでしょうか?

液体の洗濯用洗剤の容器であれば、液だれしない注ぎ口を持っているものありますね。こういった注ぎ口を、お酒にも使えないでしょうか?例えば、宴会でビールを注ぐと、注ぎ口からビールがたれて、机に輪ができている光景を見かけます。液だれしない注ぎ口であれば、こういった状況になるのを防げるのではないでしょうか?

私自身はお酒や容器の専門家ではないので、荒唐無稽なアイデアもあったかと思います。しかし、まずは要素に分解して、発想の軸に沿ってアイデアをたくさん出すことが大事だと思います。そして、技術的に難しいもの、お客様のニーズがないものについては、次のステップで落としていけばいいのです。

構成要素に分解し、軸に沿って発想するというのは、とても便利な手法です。また、違う切り口でご紹介したいと思います。



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