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クソ面白いアニメ

 ここ一年くらいハマっているアニメがある。

 間違いなく人気はめちゃくちゃあるはずだが、話す相手が全然いないのでここに吐き出しておく。

 そのアニメとは『Bob's Burgers』だ。

 読者A「おお!あのボブズバーガーズね!」
 読者B「ああ、あたしもコレ好き!」
 読者C「大人気のアニメじゃん、捻りが無さすぎないか?」


 ……なんてことはなく、日本での知名度は皆無に等しい。私はハマりたての時、コレを語る掲示板やコミュニティを求めてSNSや2ちゃんねる等を漁ってみたが日本語で言及されることはほとんどない!!辛え。noteの記事がちょっと見つかった程度だ。

 しかし、これ、本当に海外ではめちゃくちゃ人気なのだ。2011年にスタートしてから今現在もエピソードが作られ続けているし(今のところ第12期まで存在する)、昨年は映画化もされた。そう、マジで大人気コンテンツなのだ。もちろん映画は日本では放映されていない。

 映画もねえ、グッズもねえ、日本のWikipediaもねえ、レーザーディスクは何者だ?

 とはいえ、日本の外では人気作品なので英語圏では鬼のように濃密なウィキやファインサイトが存在する。

 ここなんて凄まじい。2000ページもあるんだぜ? 全エピソードのプロットや放映情報、パロディの元ネタやゲストキャラの関連エピソード等全て網羅されている。異文化で日本人には分かりづらいジョーク等もここに行けば大体わかる。楽しい。楽しいんだが、、、俺は英語が堪能ではない。Google翻訳やウェブ辞典というビート板がなければこの情報の海を渡れないクソ雑魚おたまじゃくしなのだ。日本語で語ってる界隈が待ち遠しい。

 肝心なアニメの内容はほぼ『クレヨンしんちゃん』だ。英語版のクレヨンしんちゃんといえば輪郭は掴めるだろう。(厳密にいえばギャグがさらにブラックで下品なので『浦安鉄筋家族』の方が近いが、知名度的にクレしん例えておく。)

 クレヨンしんちゃんには、“野原しんのすけ”を中心とした野原一家が存在するように、Bob’s Burgersでも名物一家が話の中心となる。“Bob Belcher”(以降ボブ)を中心とした“ベルチャー家”だ。

 真ん中の髭ヅラが“ボブ”でこのアニメの主人公的存在だ。そして左隣が妻の“リンダ”、リンダの前にいるメガネっ娘が長女の“ティナ”、真ん中のバーガー拡声器が“ジーン”、手前のウサ耳が次女の“ルイーズ”だ。

 急にバーーっと説明されてもわからないと思うが、気が向いたらみてみてくれ、こいつら全員イカれているのですぐに覚えられる。ボブは比較的常識人だけどね。

 私は少しずつ見続けており、そろそろ第3期の終盤といったところなのだが日本のアニメとちょっと異質だなあと感じるところがいくつかある。

 まず気がつくのはツッコミが存在しないことだ。

 ボブの店や子供達の通う学校(ワグスタッフスクール)では毎日ブッ飛んだ事件が起こるのだが、リアクションがあっさり目で次の展開に進む。

 みさえや新八のようにドーン!!とツッコまない。せいぜい\アウ!/とかリアクションするか、サラッと乗っかるか説明して終わる。

 例えばこれを見てみてね。

 (日本語字幕ついてるやつが見つからなかったからセリフが分からなくても面白いシーンを選んだよ)

 とある休日の朝、スーパーで買い出しを終えたボブは駐車場がガラガラなことに気がつく。そこで娘のティナに(ホントはダメだけど)ちょっと運転してみないか?と、こっそり運転をさせてみたシーンだ。ちょっとおっとりしたティナの反応が絶妙な名シーンだ。


 ね? ツッコミがないよね。冒頭の鍵をパスし損ねるシーンもクスッと笑えるのにセリフやアクションでの言及が一切ない、サラッとすぎていく。流石に他の車にぶつけるまでのシーンは白熱している(テンパるボブもウケる)が追突した後もサラッと物語が進む。

 ツッコミ文化に慣れた私には結構違和感がある。

 あと個人的に面白いと思ったのが、スケベキャラ枠が女子なところだ。

 先ほど追突した長女のティナが実は今作のスケベキャラなのだ。学校や街でイケメンの尻を追いかけたり、クラスメイト(にしてライバル店の息子)のジミー・ペスト・ジュニアに恋心を抱き、自身と彼をモデルにしたエロ小説を書いている。

 なかなか日本だと珍しいキャラ付けだなあと感心する。大抵そういうのは男キャラで女湯を覗こうとしてブッ飛ばされるのがある種の様式美だからね。

 とりあえずちょっと長くなっちゃったからこんなところかしら。

 私はディズニープラスで見ているが他に見れる方法があるかも知れないから、見たことない人は見てみてね。

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