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こんにちは。レスキューナウ危機管理情報センターの本多です。
鉄道情報を中心に、危機管理情報の配信業務等を行っています。

まだ記憶に新しいですが、本年1月1日、令和6年能登半島地震が発生しました。

今回の地震で被害を受けた方には心よりお見舞いを申し上げます。
かくいう私も能登半島から離れていますが、地震の影響を受けました。今回はそのときの話をしたいと思います。

地震発生、そして避難

現在、私は日本海側に居住しており、テレワークで仕事をしています。1/1は休みで、自宅にいたところ、震度3~4ほどの揺れを長い間感じました。すぐに情報を収集し、能登半島が震源であること、そして津波警報・注意報が発令されていることがわかりました。

Slackを開くと、既に危機管理情報センターでは情報が集まっており、同じ鉄道チームの社員から「本多さんは避難を優先してください」と先に書き込まれていました。家は海から近いところにあります。また、程なくして、自治体の防災無線で避難指示が出たことがわかりました。この時点で避難を決断し、避難します、と手短に返信し、すぐに必要そうなものを掴んで自宅を出ました。

間の悪いことに、ちょうど会社から貸与されていたPCはリースアップで交換し、帰宅したばかりで定位置になく、東京から帰ったばかりでモバイルバッテリーや充電器も散らかっており、ピックアップすることに失敗しました。これは大きな反省点となりました。

幸いにも、家から高台への移動には支障がない状況でした。道も分かりやすいため、高台にある公園に避難しました。
日が沈みゆく中、ラジオで情報を収集しつつ、社用携帯でレスキューナウからの情報も得ていました。

避難先そばのコンビニで、スマートフォンの充電器を購入しました。家に戻れば充電器はありますが、背に腹は代えられません。とはいえ、急いでコンビニで揃えた充電器とケーブルは3千円以上しました……。

その後、落ち着いたタイミングで、自宅付近の危険性が低いことを確認し、ゆっくりと帰宅しました。自宅には特に被害はありませんでした。

避難の反省と今後の備え

日ごろ危機管理情報を扱う仕事をしていながら、慌てて避難するとなんとも無様な結果になってしまったなと反省しています。

今回の「避難」でいくつも学べたことがあります。

  • 出張や旅行からの帰宅直後であろうと、災害は容赦なくやってくる
    定位置にないと緊急時に持ち出しそこねる可能性があります。非常用持ち出し品をリストアップして定位置に置いておき、旅行道具として流用したりしないほうがよいと思いました。

  • 避難先・手段を複数検討しておく必要がある
    自宅近隣では液状化や家屋倒壊等の大きな被害はなく、避難するのに支障はない状況でした。しかし、毎回支障がないとは限りません。
    また津波避難は原則徒歩とされています(現在、自家用車での避難については議論が続いている状態で、結論は出ていません)。冬季は防寒対策を十分にして、どこの建物へ・広場へ・公園へ逃げるか確かめておく必要があると感じました。

  • 避難が長期化した際には生活できる場所を目指す必要がある
    疎開、とでも言えば良いでしょうか。今回、被害の大きかった能登半島では、被災地以外での宿泊施設等への2次避難が発生し、自宅から遠く離れる方々も多いようです。実際に慌てて自宅を離れてみたところ、「被災地」で仕事・業務を続けることは困難だと感じました。
    キャンピングカーのように広い車があれば理想的ですが、乗用車での長期間の生活は健康面でも厳しいものとなりそうです。ストレスの多い避難所生活・車中泊で健康を損なう人もおり、亡くなる人もいるといいます。2016年に発生した熊本地震ではこうした避難生活での体調悪化は「災害関連死」として注目されました。

本当の災害は、いつやってくるかわかりません。早速、非常時持ち出しセットや、備蓄品の手配を始めたところです。

冬の災害でまず欲しい熱源、生命活動に欠かせない水、情報化社会の中で大切な電気、まずこの3点から備蓄を始めました。

新たに購入した備蓄品

元々持っていたカセットコンロに加え、新たにカセットガスを数十本と、カセットガスを燃料にする小型ストーブを買いました。これで少なくとも3日はライフラインが一切復旧しなかった場合でも、凍えずにやり過ごせるはずです。飲料水も、備蓄の目安とされる量を購入しました。

最後に電気です。ライフラインの中では比較的復旧が早いと見込まれるため、被災後も動ける自動車があるという前提のもと、アクセサリーソケットからスマートフォンとノートPCを充電できるアダプタとケーブルを買いました。自動車の電気系統を酷使する可能性が高いことから、モバイルバッテリーを兼ねたジャンプスターターも用意しています。

自動車での避難用に購入した備品類

災害は、起こらないことが一番望ましいですが、それでも避けられないことはあります。少しでも対策をしておき、「その日」に備えて暮らしていくことが大切です。

最後に

レスキューナウは、日本唯一の危機管理情報の専門会社として、防災分野で様々なサービスを提供しています。防災・危機管理の重要性が叫ばれるなか、当社も事業拡大につきメンバーを積極採用しています。
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