見出し画像

小学生のころ好きだった女の子が結婚していた話

タイトルの通りです。

小学生の頃、好きだった女の子が
急に夢に出てきて彼女を思い出したので
成人式ぶりに連絡をしました。

急に昔の友人から連絡が来ると怖いですよね。

変なセミナーに勧誘されるんじゃないかとか
危ないビジネスに巻き込もうとしているんじゃないかとか。

なので、特に理由も用もないけどふと思いだしたから
と返信は来ないつもりで朝起きて打ってみました。

1時間ほどして、久しぶりだね、懐かしい!と
普通の返信をくれました。


俺は今東京でサラリーマンをしているよと言うと、
彼女は大阪で4年働いていて、今度東京に転勤してくると
教えてくれました。

働いて4年なら、俺と一緒だなぁと思いました。

それに、私はなんちゃって東京とはいえ、
近くに来るんだと思うと何か親近感を感じます。


いくつか会話が往復して、
ふと彼女のLINEアイコンをタップすると
ぼやけたウェディング写真になっていました。

別の可能性もあるかもしれないと思いつつ
もしかして結婚した?と聞いたら
一年前に結婚したと返ってきました。


LINEの本名の表記は変わっていなかったので
苗字も変わったの?なんて聞いたら
普通に違う名字に変わっていました。

苗字が変わったかなんて別に聞く必要もなかったのに
なんで聞いたんだろうと思いましたが
好きな人の名前は本名で不思議と覚えていたので
苗字が変わるのは寂しい気持ちがありました。

心の中で思い出す名前の相手はもういないのですから。

彼女は小さいころ性格も優しくて
成績も特に優秀で、背もすらっと高くて
一言で表すなら、凛とした女性でした。

小学生の頃って女の子のほうが背が高いこと多いじゃないですか。
なんとなく大人びた印象だったのを覚えています。

私は小さい頃それなりに勉強はできたので
よく成績順を比べっこしては
だいたい私が一歩負けていて
たまーに勝ったりして勝手に喜んでいたりしていたのを思い出します。
テストがあるたび、相手の順位を気にしていました。
私が2位なら彼女は1位でした。

私が高校生の時に肺を潰したときに
きまぐれで病院にお見舞いに来てくれました。

別に何か連絡を取り合っていたとかでもないのに
LINEのタイムラインに入院していると書いたのを見て来てくれたんです。
素敵な女性でした。

成人式の時に再開して、写真を一緒に撮りました。
入院していたあの時は元気づけてくれて
ありがとうとちゃんと伝えられたので
私の成人式は意味のあるものになっていました。

大人になって、社会人になって、
多分お互いの記憶も薄れていって、
私から連絡しなければ一生話すこともなかった人です。

それなら今さら夢なんかに出すなよと思うのに
心の中で相手の名前をちゃんと憶えていました。


最近、女性関係でいろいろ考えることがあったので
脳が古い引き出しからひっくり返してきたのかもしれません。

結婚相手はどんな性格なのかとか
どんな仕事をしているのかとか
どういう男性なら貴女のような人に
選んでもらえるのかとか
たくさん聞きたいことはありましたが
もう私は彼女にとって
急に連絡をしてきた怖い昔の友人なので
「幸せそうな話が聞けて良かった。元気でね。」
とだけ返して、トーク履歴は非表示にしておきました。

明日は月曜日なので
彼女はきっと仕事でしょう。

大人びた印象だった彼女は
今でもずっと私よりも大人でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?