れさぽぽ

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子どもハメハメハの消失

8月になり、NHKの「みんなのうた」が新しい曲になった。今回の二曲はTwitterでトレンド入りするくらいの注目らしい。ミーハーなぼくは午後9時過ぎラジオの前に座し、聴いてみることにした。 一曲目のSexy Zoneの「惑星」は明るく華やかな色彩を放つ立体的な音楽である。ジャニーズらしく爽やかな歌詞(金井政人(BIGMAMA)、MiNE)と、聴きなじみあるけれど驚きにも満ちたメロディー(川口進、MiNE、Atsushi Shimada)がとてもよい。しかし、なんといっても、

    • 展覧会でなにを観る?

      東京都の美術館で、作家初の日本における大規模展示という展覧会を訪れた。その展覧会の主題は、淡く、二面性を持っている微妙なものだったので、近くから遠くから眺めながら、じっくり鑑賞したかった。 けれど、入ってから10分で足早に会場を後にすることになった。 日曜日の午後だからか、スマホを手に目の前の作品や同行者を次々に撮影することに忙しい人々に作品たちが埋もれてしまっているように感じられたのだ。 みんな、きれいな写真や動画を自分のスマホに収めるためにここにきているのだろうか。

      • 絶滅危惧の音楽アルバム

        小さなころから、CDアルバムを通しで聴くのが好きだ。プレイヤーから飛び出す各トラックによって、明暗豊かに、近く遠くへ展開する音世界へ導かれ、一枚終わるごとに小一時間のささやかな旅行をした気分になる。 両親の世代はレコードだったからA面の楽曲を聴き終わったら裏返してB面を聴くという感じだった。この手間のかかる作業は、さながら旅の往きと帰りのように、または朝と夕、季節の移り変わりのように、舞台を変化させる装置としても働いていただろう。 サブスクで音楽を聴くのが主流になっている

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