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ポケカ二人姉妹~世界を引き寄せた戦術

はじめに

こんにちは
裏になったポケモンカードが道端に落ちてるとどうしても表を見たくて仕方ないレイパパことレーリーです。

さてnoteでは2回目の投稿となりました。今回は以前別サイト(Diarynoteというサイトです)にてたくさんの方に反響頂いたブログをリメイクして本サイトにてご紹介させて頂きたく投稿しました。

一言で申し上げると、二人の弱小姉妹がTAを獲得しアメリカで行われたポケモンカード世界大会への出場を決めるまでの過程を記録した戦術的なお話です。TAとはトラベルアワードと呼ばれ、世界大会に自宅最寄り駅から会場までの交通費および宿泊費を全額サポート頂き出場できる権利のことです。ちなみに20歳未満(18歳未満?)の方が獲得すると成人以上の付き添いの方もう1名分も支給される仕組みです。

毎年この権利を獲得できる人数は、二人の姉妹が獲得した当時(2014、2016年)は、ジュニア、マスターでそれぞれ全国で4名づつ計8名が獲得できる貴重な権利となっておりました。
(※当時はシニアカテゴリーはございませんでした)

ブログをリメイクしようと思ったきっかけは、もう何年も更新していなかった上記サイトにおいてここ数日急にアクセス数が増えるという現象が発生。
なぜだろうと思った時に、私のリスペクトに値する方々のツイートがきっかけということがわかりました。
アクセス数を見ながら、そこまで需要があるならばもう一度今の時代にリメイクしてこちらのサイトに掲載してみようという思いに至りました。

極力当時(2016年執筆)の原文のままで編集させて頂きましたが、最近の始めた方でもわかるように注釈や画像等を付与してできるだけご理解いただける形を目指し悪戦苦闘しながら編集を行いました。ただ文才の低さから結果的にわかりずらかったりする部分出てしまって、、、。更に当時の記憶を辿りながら執筆致しましたが誤った情報になっている部分もあるかもしれませんがその場合はご指摘頂ければ(@reri_amajo)修正致します。それではどうぞ!

本文ここから

弱者の戦術~なぜ2回目のTAを取ったのか
2016年6月24日(執筆)

おかげ様で、今回Reiは日本チャンピオン決定戦にて2位となりトラベルアワード(TA)を獲得することができました。ご存じの方もおられるかと思いますが、実は2年前は姉(Rina)も同決定戦にて3位となり、TAを獲得させて頂きました。

どちらも、プレイングスキルが一級品だったかというとそうではなく、ジュニアトップ集団からは一つ離れたグループに属していたと思ってます。

私としては、これまで、TA取れたのはフロックだとずっと思っておりましたが、2度目となるとそうも言っておられず2度のTA獲得において考えた戦術をご紹介したいと思います。

ポケモンカードでは、TA×2=たまたまそういうこともあるよ!と言われれば、そんな面もあり、このような記事を書くのもおこがましいと思っておりますが、ご興味ある方は、お読み頂ければ幸いです。(長文となってしまいました・・)

■RinaとReiのご紹介
・Rinaが獲得した当時は、まだまだポケカの中でもいわゆるガチ勢とは程遠い存在で、カジュアルに楽しんでいる感じでしたが、「ポケカって勝ち続けば、アメリカに招待されるんだ」ってことを知り、密かに勝ちたい、勝たせたいという思いが膨らんでいきました。娘もその話をする時だけは、ノリノリでした。

私自信は仙台で単身赴任をしている時期で、仙台サニー(※注1)さんとか千葉に戻ったついでに、ななはちやさん(※注2)に行ったりすることで少しづつ、勝ち方というのを覚えていきました。

(※注1)
仙台にあるサニーというスーパーの一角にあった(記憶が曖昧で今もある?)ジムバトル(たまに公民館みたいなところで開催)で2010年代このジムから2人のマスター日本チャンピオンが誕生してます。
(※注2)
ななはちや:当時秋葉原では、チェルモさんorななはちやさんかどっち行く?みたいなとこで人気を2分にしていた所です。
当時の首都圏のプレイヤーで知らない方はまずいないと思います。数年前惜しまれつつ閉店

Rinaは2014年当時、対外試合への参加はほとんど参加はなく、その年、リザードンメガバトル前に出場した対外試合は、
・3月の竜王戦前にジムバトルに1回
・3月の竜王戦予選(初戦敗退)
・5月のリザードンバトル前に1回
の3回のみ。
また、今でこそ新弾がでれば、何箱か購入し家庭内ムキムキ大会を楽しんでおりますが、当時は箱買いなんてトンデモ無い!と考えていた家庭でしたので、作れるデッキもほとんどなくギリギリのカード資産での参戦でした。

・Rei(4年生)はというと、前回の日記(※注3)をご参照頂きたいのですが、大きな実績はなく、私自身も、飛躍できるのは5年生以降と考えておりました。なので、大阪、名古屋等の遠征はせず、千葉で経験を積ませスキルアップを目指しました。(ちなみに、レーリー家は、今だに自費での遠征は無いのです。来年からはしたいな・・・)

(※注3)
以下当時のブログから抜粋しアレンジ
TA獲得時4年生のReiのこれまでの実績は、3年生時の大会はプレミア止まり。(プレミアとは決勝トーナメントに上がる一歩手前で敗退していたと
お考えください。)
みらちゃん等大型自主大会(当時都内で開催されていた首都圏最大級の100名以上の大会)も、決勝リーグはいけたことはないです。
更に、最もよく参加している蘇我でのジムバトル(当時の最寄りのジムバトル)に限ると優勝したことはなく、2位が最高でした~~~

そんな感じで、アメリカに行きたいという思いは人一倍あったのですが、ガチ勢と呼ばせて頂くには少し違う感じのファミリーだったかと思います。

前置きは、ここまでで、このような状況で、本題の勝たせるために何を考えていたかについて、考えをまとめたいと思います。

★その1:平均80点を取ってもらうこと
娘達はその時々の局面において、常に100点満点の選択をし、最高のプレーをすることはできません。
 100点とれることもあれば、80点の選択をしたり、50点だったりもあります。常に100点を目指したいとがんばるのですが、限界もありました。そこで考えたのが、相手にも80点だったり50点を取ってもらうようなデッキを選択することです。根気はいりますが、ジムバトル等でジュニアの皆さんと実際に対戦してみて、どこが(大人の本当のトップの方と)違うのか等を見て、あれこれ考えました。以下は一例です。

(例①Rinaの時)
 当時BWで、ゼクロム(げきりん)というカードがありました。これって不用意になぐると、ダメカンが乗ってどんどん強くなって行くカードなんですが、大人のTOPプレーヤーだと技を打たず、ターンエンドされてしまうことがあるのです。しかしジュニアだと、そのまま技を打ってくれるケースがほとんどでした。そのターンで最高のプレイをできる子は多くおりますが、2~3手先を考えゼクロムにダメかんを乗せるべきかどうかを考えられる子は、ほとんどおらずここで「80点」の一手を選択してもらうというわけです。
 結果論かと言われちゃうかもしれませんが、作戦はうまくいき、その時はそのまま、ゼクロム・シビビールでチャンピオン決定戦への切符をつかむことができました。

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(例➁Reiの時)
 フリーザーを使いサイドの計算を、すこしづつ甘くさせる感じです。ジュニアTOPともなれば、さすがにデルタプラスを知らない人はいないのですが、それでもプレイングに甘さがあると感じていました。行進デッキで局面を作られるとキツイのは「廻し+バケッチャ(orミュウ)」だったりするのですが、フリーザにとって最大のカモ=バチュルを差し出してくれるお子さんがとても多かったのです。もちろん、バチュルを出すこと=100点の局面もあるのですが、極力バチュルを出さず、逆算してプレイすることは非常に難しく経験が必要です。こんな感じで「80点」を取ってもらうということを考えていたということです。

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★その2想定敵からできるだけ遠い位置にあるデッキを選択し練習させないこと。
 (例:Rinaの時)
 チャンピオン決定戦では、カエンジシを使いました。当時はたねポケモン全盛の時代でしたが、ジュニアでカエンジシを使う方はあまりおらず、東日本大会ベスト16の中にも0だったと記憶しております(注4)。メタを読んで使ったというよりは、対カエンジシを想定した練習が甘くなっていなか?ということを考えました。
 これが「練習が甘くなる」=「練習させない」という意味です。なんだか、意地悪みたいですみません・・・・。結果的に、前述の「80点」を取ってもらうことにつながるのですが、練習してないと、倒しに行く順番を間違えたり等で、その結果紙一重の勝負を制することができたのです。

(注4)
Rinaの当時の大会形式は、予選(東日本、西日本)で行われた2つの大型大会からそれぞれ4名づつ計8名が選抜され、最後に大阪の地で日本チャンピオン決定戦を行った(8名中4名がTA獲得)。当時公式HPでは予選での使用デッキ状況が公開された。Rinaは予選の結果を鑑みて日本チャンピオン決定戦でカエンジシを使用した

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 Reiはライボルトを使いましたが、決定戦36名(※注5)の中にライボはほかに誰もおらず、想定的からは少し離れた位置にあったことは戦いを優位に進める一助となりました。

(※注5)
Reiの当時の大会形式は、日本各地で5回ほど予選を実施。そこを通過した36名で日本チャンピオン決定戦が実施された。各人予選で使用したデッキが公式HPで公開されたため、このデータを元にした決定戦でのデッキ選択の駆け引きも醍醐味の一つであった

★その3 データは数値で
 (各サイトから数百の使用デッキサンプルをとり、感覚的なものはすべて排除し数値だけを信じて、デッキ選択していった感じです。(がんばった!パパ)
 なんだか、サラリーマンが、根拠は数値で出せ!って怒られている時みたいですが、数値化していろいろ考えました。今回のチャンピオン決定戦では、各地区大会のデッキがHP上で公開されました。迷ったあげく、ライボルトを選択した理由は、この数値を信じたことです。公開された、30種類のデッキのうちライボの弱点である茶色を使っていた方は2名でした。
 環境がほとんど変わらないと言われていた今回の大会は、この2/30をベースに考えるべきだと思っておりました。結果的に、36名中5人程度?茶色がいた感じでしたが、決勝まであたらずに、快進撃へのつながりました。
 このあたりは、同じく環境が変わらなかった2年前の経験も生きました。メタ云々でいろいろ考え、感覚的なもので選択することはあまり好きではなくシンプルにそのまま数値で検討する!は常に意識しております。
 最後の仕上げとして、トッププレーヤーの意見を聞き、大きな「づれ」がなければそのままデッキ選択して行く感じです。今回は千葉のエース「みやもーさん」に最後意見を聞き、オーロットが多くなるといった意見を仕上げとして、選択に至ったわけです。
 ちなみに、今回の、「よるのこうしんデッキ」も数値化したデータでは 12/30であり、本大会とほぼ似たような数字だったかと思います。 

 なお、Rinaの時もReiの時も、リザードンバトルおよびカメックスバトル前には各サイトから数百のサンプルをとり、感覚的なものはすべて排除し数値だけを信じて、デッキ選択していった感じです。(がんばった!パパ)

参考になったのかどうかはわかりませんが、一緒に激闘をさせて頂いた方々にとっては、こんな事考えていたのか!とかこれから世界を夢見る方々にとって少しでも、希望の持てるものであれば幸いに思います。

結果、うちはダメだと思われている方でも、あきらめずに、ポケカを続けて行ってもらえれば大変嬉しく思います。カードが少なくても大丈夫です。Rinaの時がそうでしたが、ちょっと優秀な構築デッキを入手して、ほんの少しカードを買い足せば、意外といけちゃいます!

ただ、公式大会で上位入賞されるお子さんの、親御さんはとても熱心の方ばかりで親が熱心であることは勝つための絶対条件です。これだけは間違いないです。イチロー選手も、羽生選手(スケート)も親が熱心だから、今の立場があります。

以上、なんかどう締めたらよいかわからなくなってしまいましたが、少しでも、ポケカ界に恩返しできればという思いで・・・。
お読みいただいた方々、ありがとうございました! 
おわり 

あとがき

以上が2016年当時執筆させて頂いたものとなります。なるべく短文でわかりやすくと思い編集を重ねてみましたが、大変長文となってしまったことお詫び申し上げます。今回は戦術面で考えていたことを掲載させて頂きましたが、次回はポケモンカードでもう一つ重要な「運」という要素について「二人姉妹に訪れたポケモンカードにおける強運」みたいなタイトルで執筆したいと考えております。実はこのタイトルで当時も書きたいと思っていたのですが、書いてよいものかどうか悩んでいるうちにお倉入りとなっていたものです。なのでリメイクではございません(笑)
それでは重ね重ね貴重なお時間をこのブログをお読みいただくことにお時間頂きありがとうございました!


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