私の人生はやり切った。


小さい頃から夢とかなくて、ただ性別の違和感を解消したくて、その為に働いてお金を稼いだ。

でも9歳からの違和感を解消して、その生活を手に入れたら燃え尽き症候群。
だってそれ以外見てなかったから。
なりたい物も夢もなくて、空っぽな私。

別に幸せな家庭が欲しかった訳でもお金持ちになりたい訳でもない。

ただ、女っぽい生き物になりたかった。

現実とは酷なもので、移行過程でもいざなって見ても元男性というものはついてまわる。
想像もしなかった副作用と手術の激痛を超えて得た女っぽい生き物の器。

23の時にはある程度形になっていたけど、その頃心を病んだ。いや、多分もっと前から病んでたんだと思う。ご飯が食べられなくなって、とにかく男を捕まえてないと生きる価値が無い気がして、17歳から25歳までの私は常に誰か複数の男の人が居た。

17歳の終わりに自殺未遂をしたのも今では遠い昔の記憶。

30歳になって変わったのかというと、変わったんだよね。

私は経営者になり、親の介護を経験し、どん底まで落ちてやっと、自分の為に生きることを決めた。オーナー業を退いて派遣で工場勤務したり、やって来なかったことをやってみた。

意外と何でも出来るし、幸せだったりする。
今でも突然の虚無感に襲われるし、何がしたいのかわからなくなる時もある。
でもそれが私。これでいいんだと思う。

大切な人と出逢えた人生に悔いはない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?