無力さに苛まれる王道オープンワールド風RPG「ゼノブレイド DE」レビュー
絶対に正ヒロインだ、と思った女の子が絶対絶命の危機にいる。
戦えさえすれば、絶対に助けることができる。
でも戦うことはできず、ただあの子が襲われる姿を、無力感に苛まれながら眺めている────。
それがゼノブレイドです。
（※内容はリメイク版のゼノブレイド ディフィニティブ・エディションに準拠）
独特な世界観と美麗ムービー
巨神と機神──
泡が弾けるかのごとく、突如として世界に出現した二柱の神は、
己が存在のすべてを賭けて戦った。
二つの神が打ち鳴らす大剣の響きは、
海原を揺らし、大気を震わせた。
両者は残された力を大剣の一閃に託し、
相打ち合い
──やがて骸となった。
主人公は巨神のうえで暮らすホムス（人間）のシュルク。彼が暮らす町へ、機神兵たちが攻め込んでくるところから物語は始まります。
ストーリーはまさに王道。復讐心とともに敵を倒すことを誓い、仲間とともに旅をするなかで、真の敵の姿に気付いていく。終盤ではしっかり泣きました。みんないろんなものを失って、そして新たに得て、成長していくんです。
特にカルナは失ったものと得たもの、そして守ることができたものが明確にあって、エピローグでなんだかグッと来ます。終盤はかなり彼女に感情移入しました。
そして、よくある敵の登場シーンだけでなく、各所各所で見応えのあるムービーが差し込まれています。この映像がどれも本当に綺麗！
ムービー中は当然キャラクター操作ができないため、序盤のムービーでは主人公と同じように、何もできない自分の無力さを感じました。戦えていたら救えたのに……。
戦闘システム・操作性も良し
7キャラから3キャラを選んでパーティーを組み、そのうち1人を操作、残り2人はAIが操作する方式。
自分のプレイキャラにもオートアタックが搭載されているので、ボスや特殊モンスター以外は多少のんびり戦闘してもなんとかなります。オートアタックしつつ、自分で操作して技を出す感じです。
シビアな回避コマンドか求められたりもしないので、ライト層にもとてもおすすめ。ブレワイの回避がいまだに全然できないわたしでも大丈夫！！
マップはかなり広いですが、オートラン（自動でまっすぐ進んでくれる機能）やワープ機能があるのである程度の快適さは担保されています。ただ、平坦なマップではないので、ある場所に行きたいと思ってワープしても、高さが違うのでかなり遠回りしなきゃいけない、みたいなことはあります。リンクみたいに壁登ってほしい。
ボリュームはたっぷり
メインストーリーだけでも25〜30時間分くらいはあるんじゃないでしょうか。本作は「キズナ」というシステムがあり、キャラクターとキャラクターのキズナを深めるとさまざまなエピソードを見ることができます。キズナを深めるにはともに戦闘をする必要があるので、全部見ようと思うとキャラクターをまんべんなく育てることとなり、さらに時間がかかることでしょう。
これに加え、サブクエストも豊富。コロニーの復興というシステムはなかなかのやりこみ要素だと思います。復興素材を集めるの、めちゃくちゃ面倒くさいので…………復興させてあげられなくてごめんね…………。
そのほかのサブクエストは基本的にお使い系。ただ受注制限がないので、見つかり次第片っ端から受けておいて、メインストーリーを進めるついでにこなしてました。
サブもクエスト達成に必要な敵やアイテムにはマークが自動でついてくれるので進めやすかったです。これ本当超親切システムだと思います。クエストをアクティブ状態に設定すれば、ミニマップ上にルートも示してくれます！便利！あとはそこまで自動で行ってくれるようにしてくれてたら完璧でしたね！！
DEではメリア中心の追加ストーリーも！
リメイク版のディフィニティブ・エディションでは、メリア中心のアフターストーリーも追加！メリアちゃん可愛くてまっすぐで大好きなので嬉しいです。
あとはリキの子供たちも操作キャラクターに追加！ついでにサポートキャラクターとしてノポンジャー（ノポン軍団）も追加！ノポンジャーめちゃくちゃ可愛いです。集めると増えていくので本当に可愛い。ピクミンみたい。
着せ替えシステムも楽しい
操作可能キャラクターたちは好きな衣装に着せ替えができます。
顔良し・身体良しのダンバンさんはわたしの趣味で最初から最後まで上裸スタイルだったので、エンディングで公式によって服を着せられている姿にめちゃくちゃ違和感がありました。勝手に着るな。
まとめ
難易度変更もできるうえに操作性も良いので遊びやすく、ストーリーも王道で面白いゼノブレイド！幅広くいろんな人におすすめしたいオープンワールド風RPGです！わたしはメリアちゃんとフィオルンが好き！あと上裸のダンバンさん！
2も買ってあるので早くやるぞ〜！
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