八王子市の現状と課題2

収録映像講義 市役所各部局からの「八王子市の現状と課題2」を聞いて(授業教材も参考に)、課題の簡単な整理と提案を述べてください。各テーマ A4で半分を目安に

資源循環部「水環境に関わる環境学習の推進」
 八王子市は江戸時代に大久保長安が治めた町であったことから、治水に長けた土地である。地域の環境学習はこれからも続けていくべき課題として残してほしい。施設に依存しない教育の方法としては学校などの教育機関と連携して、職員が教育の現場に赴いたフィールドワークを積極的に行うことで解決するだろう。八王子という地域は住宅が多くありながらバスや鉄道の利用により自然の多い地区へのアクセスも良好であるため、環境教育にうってつけである。この手の施設に依存しない教育の在り方として、紹介動画を作成するなどの意見が出ることがあるが、動画をわざわざ見ようとする人は少数派である。もちろん手段の一つとして用意しておくことは必要だと思うが、動画に依存することはしないほうが良い。水などの資源という生活インフラは身近にあるものだからこそ意識を向けにくい。子どもの教育にはなるべき記憶に残りやすい方法を採用するべきだと思うし、そのためにはやはり現地でのフィールドワークが手早い。人の成長につれて理解できる知識は増えるために、年次ごとにより深く、マニアックな面白さを体感できるようにすると、インフラへの意識が変わってくるのではないだろうか。自衛隊という組織は組織への見学の際に見学者の年齢に合わせて体験の内容を変える。行政のこういった教育においても自衛隊のように見学者の理解度に合わせた教育を施すことで、より長期的により理解を深めてもらうことが出来るのではないだろうか。

市民活動推進部「学園都市センターの学生利用促進について」
 学園都市として栄えている八王子を盛り上げるためには、学生が活躍できる、学生に光を当てる環境を整えるべきであるが、このお膳立ては揃っていると言えよう。学園都市センターの駅から近い立地に助かるのは学生ではなく利用者だ。そもそも学生の普段の活動は八王子各所に点在する各大学であるため、わざわざ駅前の便利な場所であっても利用料を払ってまで利用する必要はない。集客のできる立地だからこそ、集客に利用するべきであり、駅前にあるからこそ集約して利用されるべきなのだ。大学にあるサークル、クラブ活動では日々様々な研究や活動が行われている。その成果を発表するのはそれぞれの大会や、定期的に開催される学園祭や大学祭などである。この発表の場がその限定された期間だけであることに着目し、学園都市センターでの展示・発表に活かせるのではないかと考えている。それぞれの大学で研究された成果を展示し、それを一般公開することによって大学祭の参加者に収まらず、より多くの人に知ってもらう機会を増やせる。たとえば来年受験を考えている高校生などに、大学でどのような研究が出来るのかを見せることが出来る。それ以外にも、企業の人事が特定の研究を行っている学生を知りたい場合にも役立てることが出来る。八王子は大学が点在しているために、それを利便性の良い学園都市センターに集約させることで見る側は移動の手間を減らせる。利用料については参加者が増えれば増えるほど、一人当たりの負担も減らせるだけでなく、研究内容や対象によっては見学者にも負担させることで学生側にとっては活動上の利益にもつながる。

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